「阿部監督」“超大型補強”の背景に「山口オーナー」との“蜜月” 「ナベツネ=長嶋」路線復活の“大盤振る舞い”に歯ぎしりをする「元監督」とは
阿部巨人が今オフの超大型補強に大成功だ。ここまで、ライデル・マルティネス投手(中日)、田中将大投手(楽天)、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)の3選手の獲得に成功。甲斐はFA移籍で、巨人のFA補強は2020年オフにDeNAから2人(梶谷隆幸外野手、井納翔一投手)を獲得して以来、4年ぶりである。創立90周年記念の今シーズン、阿部慎之助監督(45)は就任1年目で4年ぶりとなるセリーグ制覇を果たした。その“ご褒美“にしても有り余る、この大型補強の背景には、阿部監督と山口寿一オーナー(67)との“新ホットライン”があった。 【図表】誰もが知る有名選手ばかり! 巨人歴代FA獲得選手一覧 ***
まさに札束攻勢である。中日を自由契約となった今季のセリーグ・セーブ王のライデル・マルティネス投手には、チーム史上最高額となる4年総額50億円規模を提示。複数球団との争奪戦に勝利した。発表前ではあるが、楽天を自由契約となった田中将大投手も、巨人のユニホームを着ることが決定的な状況。楽天時代を上回る待遇と報じられている。ソフトバンクで4度の日本一を経験し、今オフFA宣言した甲斐拓也捕手も、5年総額15億円以上という大盤振る舞いで獲得が決まった。 大山悠輔内野手(阪神)、石川柊太投手(ソフトバンク)の両FA選手を相次いで取り逃がすなど、序盤は大苦戦していた巨人の補強戦線だが、結果的には勝者となった。
連覇と日本一
今オフの巨人の補強は全て「阿部監督が球団に希望したのが出発点」(巨人担当記者)である。その費用は球団史上最高額となるのは確実で、総額70億円を超えようかという大補強だ。 巨人がこれだけの大型補強を行う理由は、「ウチ(巨人)の目標は連覇と日本一ですから」(巨人・吉村禎章編成本部長)。それをすんなり実行に移せたのは阿部監督と山口オーナーの“蜜月関係”に尽きる。今オフの大型補強について山口オーナーは「こちらがお声がけした選手にはぜひ来ていただきたい」と阿部監督の希望に添うべく大型補強を全面支援することを報道陣の前で宣言。「(巨人の)野球の歴史に対して最も責任が大きいと思っているし、愛も深いと思っている」と強調した。