不動産会社の経営者が教える! 早めにやっておきたい「実家売却時の備え」
POINT3 不動産会社や隣人の言い値で売らない
実家を売却する際、不動産会社に依頼して家の価値を査定してもらうことから始めるかたがほとんどだと思います。 その際、一社だけでなく、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。 なかには、「この土地は100万円くらいにしかなりません」などと、低く査定する業者もいるものです。 田舎の土地に高値がつくことはほとんどありませんが、それでもあまりに安すぎる額で販売することを提案してくる不動産会社は信頼できません。 言い値で売らないようにしてください。 またこれは「実家売却あるある」なのですが、なかなか買い手が見つからない物件であっても、隣人が買ってくれる場合があります。 売却を決めたら、まず隣人に打診してみるのも一手かもしれません。ただしその場合、交渉は仲介業者に任せることをおすすめします。 どんなに隣人との関係性がよかったとしても、自分たちだけで交渉をするとこじれる可能性があります。 「近所のよしみで安く売ってくれるだろう」と極端な言い値で交渉されることを防ぐためにも、クッション役になってくれる仲介業者がいると安心です。
<教えてくれた人> 石岡茜さん。2013年に「女性のための不動産会社を作りたい」と、東京・学芸大学に「ことり不動産」を設立。女性ならではの細やかな視点と「幸せな家選び」をモットーに、物件選びをサポートしている。宅地建物取引士。著書に『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)がある。現在、TV CMを放送中。YouTube「ことり不動産TV CM」でも視聴可能。 取材、文・髙倉ゆこ ©Hiroyuki/Adobe Stock
取材、文・髙倉ゆこ