「文房具界の2024年大ヒット商品」学生の声を元に生まれたアイテムが大人にも大ウケ!“コクヨの本に寄り添う文鎮”ヒットの理由を開発担当に聞いた
文鎮のアップデートが始まった。 「本を傷つけずに開いたままで安定させる」アイテム開発のため、企画担当の清水さんは様々な試作品を作った。最も文鎮に近いのが右上の棒状の袋。中に鉄粉が入っており、重さがありながら柔らかい形状。真ん中の文鎮はソフト素材のカバーに包まれた状態だ。 「本には様々な種類があります。なので、たくさんの本を開いて横から写真を撮り、本のカーブの平均値を割り出しました。また、置いたとき文字を邪魔しないよう幅は10mmに、長さは参考書に合う240mmに設定しました。重さもいろいろ試した結果200gに。素材は、この形状と重さを実現できるものとして真鍮を採用しました」 完成した『本に寄り添う文鎮』は、2022年に数量限定でテスト販売したところ即完売。好感触を得て、価格や生産体制の見直しなど正式販売に向けた準備を行い、素材も真鍮製に加えて鉄製を用意した。そして2024年に正式販売すると、たちまち話題に! 「もともと学生向けに作った商品なのですが、いざ発売してみると、大人の方にもかなりご好評いただけました。読書に使う方が多かったのは意外でしたね。本まわりで、まだ気づいていないニーズがあると思うので、今後はそんな方向も進められたらと思っています」
温故知新!既存の文房具の新たな可能性を再発見して進化
【2024ヒットモノ】文房具部門大賞 コクヨ 本に寄り添う文鎮(鉄製) 各¥2,310 本のカーブに沿った形状で、本を開いた状態で、やさしく安定して保持できるアイテム。上に置くだけなのでページをめくるときも片手でできて手間いらず。スリムな形状なので余白に置いておけて、本が読みづらくならないのも嬉しい。鉄製、黒・グレーの2色。 ■大ヒットのポイント①多くの本に対応した黄金比を発見! ■大ヒットのポイント②置いても文字が消えない最適解を研究! ■そのほかのポイントも要チェック 資料を見ながらノートやメモをとる際、「本に寄り添う文鎮」を使えば片手はいつも自由! 筆記しながらコーヒーを飲んだりスマホでメールチェックすることができて大幅に効率アップ! 両手がふさがることが多い料理シーンでは、レシピ本を安定した状態で開いたままにしておけるのはとても便利。次のページを読みたいときも、一瞬手を止めればさっとページをめくれる!
文/金山 靖 撮影/坂下丈洋(BYTHEWAY)
MonoMaxWeb編集部
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