慣れてきた頃に要注意!バイクの安全性を高めるために、気をつけたい事とは?
バイクに慣れてきたからって油断禁物!どこに気をつければいい?
二輪の免許を取って運転に慣れてくると、バイクの楽しさにかまけてスピードを出し過ぎたり、標識を見落としたりなどして、安全に対する意識が薄れることがあります。特に初心者ライダーには、運転技術が未熟で事故を起こしやすいため、免許を取得してから1年間は「初心者運転期間」が設けられており、より慎重な運転を心掛けなければなりません。 【画像】運転に慣れてきた頃に注意することを画像で見る(10枚) では、具体的にどのような点に注意すればよいのでしょうか。
まず「止まれ」の標識や踏切の手前など、一時停止が定められた場所では、その直前で一旦バイクを停止させなければなりません。信号のない交差点や見通しの悪い路地、合流ポイントなど、一時停止の標識は事故のリスクが高い場所に多く設置されています。 警察もこのような場所を中心に取り締まりを強化しているので、うっかり停止するのを忘れて違反キップを切られてしまうバイクが後を絶ちません。 なお一時停止を怠ると、出会い頭の事故につながるおそれがあり非常に危険です。停止線をオーバーしたり、完全に止まらない場合は一時停止と認められないため、しっかりと停止して左右の安全を確認してから発進するようにしましょう。
そしてバイクの運転に慣れてくると、ついやってしまいがちなのがスピードの出し過ぎです。法定速度は、一般道60km/h(原付は30km/h)、高速道路100km/hと定められています。また、標識や標示によって速度が指定されている場所や区間では、それぞれの指示に従わなければなりません。 スピードを出し過ぎると、事故が起きた際の衝撃が大きくなるので、重大事故につながりやすく非常に危険です。定められた速度を必ず守るという強い気持ちをもって、安全な運転を心掛けるようにしましょう。 また交差点での、右折待ちのクルマと直進しようとするバイクの接触事故にも注意が必要です。いわゆる「右直事故」と呼ばれるもので、バイク事故の中でも上位にランクインするため、ライダーであれば常に意識しておいて損はありません。 右折待ちのドライバーには、対向車線から向かってくるバイクが実際よりも遠くに見えたり、遅く感じたりして距離を見誤るのが原因。直進車優先だからといって過信せず、右折車を確認したときはスピードを控えて、いつでも回避できるようにブレーキの準備をしておくようにしましょう。 また、交差点ではバイクの巻き込み事故が起こりやすい場所です。左折しようとしているクルマから見たとき、車体が小さいバイクは死角に入りやすく、気づかれないケースが少なくありません。 さらに、対向車線で右折するドライバーからもクルマの陰にかくれてしまってバイクが見えにくい状態になります。巻き込み事故を回避するには、十分な車間距離を取ることに加え、前を走行するクルマのミラーに自分のバイクが映る位置を意識しながら運転するようにするのがポイントです。