C・デムーロを藤井勘一郎が直撃 マイルCSのナミュールで2週連続GⅠ制覇へ 将来のJRA受験についても言及!?
皆さんこんにちは藤井勘一郎です。今回は10日のGⅠエリザベス女王杯をスタニングローズで勝ったばかりのクリスチャン・デムーロ騎手(32)にお話をうかがいました。 【写真】スタニングローズを復活Vに導いたC・デムーロ クリスチャンさんとは2022年に「東スポ競馬Web」のコラムで取り上げさせてもらった時、初めてじっくりお話しさせてもらいました。その後も兄であるミルコさんから彼の活躍ぶりを聞いていたのですが、私には忘れられない出来事があります。ご存じの通り、私は事故で長期入院を余儀なくされたのですが、7か月の入院生活を終えたその日に、ミルコさんとクリスチャンさんが京都駅の新幹線改札まで迎えに来てくれたのです。ハグを交わし、胸が熱くなったのを今でも覚えています。そんな思い出があるからこそ、先週の勝利は私にとってもとてもうれしいものでした。 ――クリスチャンさん、よろしくお願いします。まずはスタニングローズでの勝利、おめでとうございました! C・デムーロ アリガトウゴザイマス! ――私もテレビで観戦していましたが、インタビューを通じて、GⅠレースでの勝利に本当に喜びが伝わってきました C・デムーロ 日本のファンの前で勝てて本当に感動しましたし、ウイニングランで直線を駆け抜けた時の歓声は圧巻でした。実は、これが今年の初GⅠ勝利ですから余計にうれしかったです。 ――今まで数々の大舞台で活躍してきたクリスチャンさんにとっても、この勝利は特別なんですね C・デムーロ 3月のドバイでもシャフリヤールやナミュールが2着に終わり、あと一歩が続いていました。だからこそ、日本で年内に一度はGⅠで結果を出したいという気持ちが強かったです。 ――今週のマイルCSでも同じ高野厩舎のナミュールに騎乗します C・デムーロ ナミュールは阪神JFやドバイターフで良い末脚を見せてくれたので、今回も楽しみにしています。調教はスタッフにお任せしていますが、2週連続でGⅠ勝利を飾れると最高です! ――そして来週のジャパンカップではジャスティンパレスに騎乗予定 C・デムーロ 今週水曜日の調教にまたがりました。彼とは(2021年の)ホープフルステークス以来になりますが、大人になった印象です。彼の加速力とスタミナなら、2400メートルは楽しみです。今年のジャパンカップにはヨーロッパからも強豪馬が来るので、激しい戦いになりそうです。 (ここで、突然、M・デムーロが登場) M・デムーロ チャオ! クリスチャンのインタビュー中かな? ――今、調教を終えたんですね。お兄さんからクリスチャンさんについて教えてもらえますか? M・デムーロ 彼とは13歳離れているんだ。だから、赤ちゃんの頃は僕がオムツを替えたこともあるよ(笑) C・デムーロ 競馬を始めた頃も、いろいろ教えてもらいましたね。 M・デムーロ クリスチャンは優しい性格だから、最初はジョッキーとしてやっていけるか心配で。だから一度ボクシンググローブをつけて、鍛えてやったこともあったんだ(笑い) ――そんなエピソードがあったとは! ところで、クリスチャンさん、レースに臨む時、どうやって気持ちを切り替えているんですか C・デムーロ ゲートが開く瞬間、僕は完全に勝負モードです。相手が世界のトップジョッキーでも、怖がらずに勝ちにいきます。 M・デムーロ クリスチャンは終わったレースのリプレイを何度も見て、徹底的に研究するんだよ。その姿勢が結果につながっているんだろうね。 ――確かに勝利への姿勢が違いますね。最後に、将来の展望について伺いたいのですが、お兄さんのように日本に移籍してJRAの騎手になることも考えていますか? C・デムーロ 今はフランスで妻と娘と一緒の暮らしを楽しんでいますし、ヨーロッパでも多くのサポートを受けているので、そちらでの目標もまだたくさんあります。でも、日本の競馬の素晴らしさも身をもって感じていますし、将来的にはJRAの試験を受ける可能性もあるかもしれませんよ。 ――今日は素晴らしいお話をありがとうございました!
東スポ競馬編集部