軽井沢への「教育移住」が増加中…意外と安い、中古マンション3000万円から!東大卒不動産評論家「リモートワークならベストな選択肢」
コロナ禍をきっかけに一般のビジネスパーソンも軽井沢に移住するように変貌
ところが今、この街に変化が訪れています。コロナ禍を契機としたリモートワークの常態化です。働き方が多様化したビジネスパーソンにとって軽井沢居住が現実のものになってきたのです。 これまで軽井沢に住むのは、時間的な自由を持つ、アーティストやクリエイター、財を成した起業家やリタイアメント層に限られていました。ところがリモートワークの普及によって、多くのビジネスパーソンにこの街が住むための街としての選択肢に加えられることになったのです。
中古マンションなら3000万円台から購入できる
ではどうして軽井沢が定住する街になったのか具体的にみてみましょう。一般的に移住するには、年齢や世帯の状況によって優先される条件は異なりますが、おおむね以下の5つの条件が備わっていることが求められます。 ①物件を含めた居住環境がよいこと ②仕事ができること ③商業、医療施設が整っていること ④公共施設が備わっていること ⑤教育水準が高いこと 軽井沢をこの条件に当てはめていきましょう。 ①冬の寒さは別として、別荘などの居住用施設は豊富にあります。旧軽井沢近辺の別荘では中古価格でも数億円から10数億円もしてとても手が出ませんが、最近は西軽井沢ともいわれる追分エリアや隣りの御代田町にいけば、3000万円から4000万円の住宅やマンションを手に入れることができます。また賃貸マンションやアパートは数こそ少ないですが、御代田や佐久のほうに行けば10万円台でファミリー用の部屋を借りることができます。 ②リモートワーク中心の仕事ができる人なら、軽井沢はベストです。東京に用事があるときは軽井沢駅から新幹線で1時間。今は軽井沢から毎日通勤する人も増えたと言います。そのせいか駅前の駐車場は通勤する人の車で常時満杯の状態。隣りの中軽井沢駅駐車場に車をおいて一駅電車に乗って軽井沢駅から新幹線に乗る人も多いと聞きます。
実は今、軽井沢に「教育移住」する人が増えている
③商業施設は日常の買い物については中軽井沢から追分方面に行けばスーパー、ドラッグストアなど一般日用品の購入には不自由がありません。またお隣の佐久市には大型の医療施設や救急救命センターが充実しています。 ④軽井沢町は比較的裕福な自治体であり施設は十分整っています。 ⑤そして最近注目されるのが教育環境です。教育環境が整わないとファミリー層の移住は難しいですが、最近はこの「教育」を目的に移住する「教育移住」が軽井沢に住む人のキーワードになっています。というのもここ数年、軽井沢町にはユニークな教育方針を掲げた私立学校が続々とオープンしているのです。 例を挙げましょう。2014年にはUWC(United World College)系列のISAKジャパンが開校しています。生徒数は200名。約7割が世界80か国からやってきている全寮制の学校です。最近は既存のエリート校の教育では飽き足りず、早くから子供たちに国際感覚を身につけてもらおうとする親が多く、この学校の進学先も世界の一流大学の名が多く見られるようになりました。敷地は7000坪を超える広大なもので、浅間山の麓でのびのびと過ごせるのも魅力です。
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