「中山道御宿場印めぐり」始まる 宿場ゆかりの18カ所で展開
中山道の宿場町をめぐる「中山道御宿場印めぐり」が12月1日、熊谷、深谷、本庄を含む中山道エリアで始まった。(熊谷経済新聞) 【写真】熊谷宿の御宿場印所の一つ、1905(明治38)年創業のそば店「清気庵」。中山道(国道17号)沿い、大露路商店街に店を構える 江戸時代に整備された「中山道」の宿場町を観光資源として活用し、地域活性化を図る同プロジェクト。日本橋宿(東京)から坂本宿(群馬)までの18カ所で展開し、沿線にある5つの信用金庫(巣鴨信用金庫、川口信用金庫、埼玉縣信用金庫、高崎信用金庫、しののめ信用金庫)が協力する。今後、各地域の信用金庫、自治体、観光事業者が連携し、三条大橋(京都)まで中山道六十九次を御宿場印でつなぐことを目指す。 各宿場町には「御宿場印所」を設けて「御宿場印」を販売する。熊谷宿の「御宿場印」デザインは、熊谷染の型紙を地紋に、星溪園(せいけいえん)として親しまれる、竹井「本陣跡」の写真と熊谷宿を描いた浮世絵が背景となってている。「中山道 熊谷宿」の文字は、江戸後期に残された文書から取った。販売場所は、「八木橋百貨店」(熊谷市仲町)、「清気庵」「軍配本舗 中家堂」(以上、本町)、「熊谷市観光協会」(宮町)の4カ所。 深谷宿の「御宿場印」は、渋沢栄一の家紋「丸に違い柏」と出生地「血洗島の獅子舞」を背景に、渋沢翁のシルエットをデザインした。販売場所は「RELOCA BASE FUKAYA OAK」(深谷市西島町)と「旅館 きん藤」(本住町)の2カ所。 参加者は、宿場を訪れた証として御宿場印を集めながらかつての街道を巡り、当時の面影を残す建物や景観を通じ歴史や文化、風土に触れる。 御宿場印は1枚=300円、御宿場印帳は1冊2,750円で販売する。
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