いずれボンドカーに!? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」の世界初公開の舞台は「ベネチア国際映画祭」…招待された豪華ゲストは誰だった?
映画で活躍した、12気筒エンジンを搭載する唯一のモデル
ヴァンキッシュの生産台数は年間1000台以下に限定され、アストンマーティンの中核となる製品ラインアップの中で最高のパフォーマンスを誇るスポーツカーであり、最も高級なモデルとなる。そしてこのラインアップの中でヴァンキッシュはアストンマーティンが独自に開発した特注の12気筒エンジンを搭載する唯一のモデルとなる。 2018年以来初めて復活し、アストンマーティン3世代目となるこのモデルに、有名なヴァンキッシュの名が冠されることとなった。2001年に発売されたオリジナルのV12エンジン搭載モデルは、2002年の映画『007 ダイ・アナザー・デイ』でジェームズ・ボンドが運転し、2000年代の映画『トゥームレイダー』や『ミニミニ大作戦』などにも登場するなど、映画界で重要な役割を果たしてきた。そして今、再びこのクルマはスポットライトを浴びる。
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アストンマーティンと言えばやはり映画『007』と切っても切り離せない関係にあるが、この映画という切り口でベネチア国際映画祭を発表の場に選ぶなどさすがと言わざるを得ない。また、中世の造船所をレセプション会場に選ぶあたりも、アストンマーティンの歴史やクラフツマンシップを反映するのみならず、文化、芸術を大事にしているという姿勢を汲み取ることができる。 今回の新型ヴァンキッシュの大きな目玉は独自開発した5.2LのV12エンジンであろう。この自然吸気エンジンは最高出力835ps、最大トルク1000Nmを叩き出す。価格はまだ発表されていないが、1年分の予約はすでに受注しているという。年間1000台以下しか生産しないという点もこのクルマの価値を高める。スペックだけを見ると新型のベントレー「コンチネンタルGTスピード」に近い。顧客は2シーターでV12エンジンのヴァンキッシュを選ぶか、V8エンジン+モーターの4シーターのコンチネンタルGTスピードを選ぶか、デリバリーが本格化する来年が楽しみである。
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