いずれボンドカーに!? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」の世界初公開の舞台は「ベネチア国際映画祭」…招待された豪華ゲストは誰だった?
製造、文化、芸術の交差点である歴史ある造船所が会場
この夜は、運河沿いでカクテル・レセプションが行われ、ゲストたちはベネチアの伝統的なスパークリングワインであるベリーニを片手に、有名な映画音楽の数々を楽しみ、またイタリアで最も長い期間ミシュランの星を維持しているレストラン、Doladaによる3コースの料理を堪能した。Doladaのシェフ、リッカルド・デ・プラは、自身のレストランPieve d'Alpagoの周辺地域から責任を持って調達した食材を使用している。 1104年にまで遡る歴史を持つベネチアの造船所であるアルセナーレは、手作業による製造、文化、芸術の交差点であり、アストンマーティンのブランドにふさわしい場所となった。アルセナーレは、歴史家たちから初期の大規模な産業企業のひとつと考えられており、中世には1日2000人の労働者が働き、それぞれがベネチア共和国の艦隊に手作業で貢献していた。アルセナーレは造船技術革新の最先端にあり、早くから組み立てライン生産技術を採用していたことで知られている。現在はイタリア海軍の活動拠点であると同時に、2024年に第60回を迎えるベネチア・ビエンナーレ国際美術展の会場として、文化の象徴となっている。
アストンマーティンF1チームのストロールとアロンソによってアンベールされた
自動車の芸術品であるヴァンキッシュは、同社の111年にわたる豊かな歴史の中で最も集中的な製品開発期間を経て誕生したモデルである。2023年5月にカンヌで開催されたamfARガラの前夜に発表された「DB12」、そして2024年2月に英国のモータースポーツの聖地であるシルバーストーンでアストンマーティンの2024年フォーミュラワンカーと同じ日に発表された「ヴァンテージ」の成功に続く、アストンマーティンの次世代フロントエンジン・スポーツカーのラインアップを完成させるモデルとなった。 イタリアグランプリのチェッカーフラッグからわずか24時間後に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのドライバーであるランス・ストロールとフェルナンド・アロンソによってアンベールされたヴァンキッシュは、アストンマーティンが公道とサーキットの双方でつながっていること、さらに高性能の分野で主導的な役割を果たすというブランドの意欲をさらに強固にする。 アストンマーティン社の執行会長であるローレンス・ストロール氏は次のように述べた。 「ヴァンキッシュの登場は、アストンマーティンにとって画期的な瞬間であり、当社のセグメントにおける最新かつ最強のポートフォリオを完成させ、当社のウルトララグジュアリーなポジショニングを強化するものです。この新車投入は、当社の象徴的なブランドの復活と、時代を超えたデザイン、匠の技、エンジニアリングの革新という独自の組み合わせを称えるものであり、当社の新世代スポーツカーを定義します。そして、主力製品であるヴァンキッシュは、超高級車と高性能車という両方の分野における当社の取り組みを体現し、アストンマーティンを新世代のドライバーのもとに届けるものです」
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