【解説】能登駅伝でつなぐ復興へのタスキ 野口さんの目からウロコ
越崎: 大会にむけて実際に動きだしているというところだと思うんですけど、多くの課題もあった中で1つ、大きな出来事があったんですよね。
野口さん: そうですね。開催するにあたり、どうしても道路網の修復が大前提となりますが、年末には大動脈の国道246号が全線で開通しました。地震や豪雨で、県が管理する道路は最大87か所が通行止めだったのが、年末年始で通行止めは19か所に減りました。開催できるとなれば完全復旧を広く発信する象徴的なイベントになります。震災の大きさを感じながら走ることは、選手たちに全国のどの大会にもない体験を提供できると思いますね。 それではもう一ついきましょう。目からウロコ!!です。
野口さん: 「能登の自然と人情やさしさを伝えたい」 能登をめぐるスポーツの祭典としてひとつ忘れてならないビッグイベントがあります。「ツール・ド・のと」です。
野口さん: 平成元年から始まって、400キロ以上を3日間かけて走る、全国的にも大変知名度の高い大会になっています。去年は残念ながら道路事情が悪くコースが縮小されましたが、沿道の応援が温かいと選手たちに評判で、前の年より多い732人が参加したということなんですよね。能登は祭り王国と呼ばれていて、祭りに来た人を「これでもか」というくらい、もてなすのが能登の流儀です。ツール・ド・のとと合わせて能登駅伝も能登の人が燃え上がる新しい「祭り」になるんじゃないかと思いますね。能登の自然も本来は人にやさしい。駅伝ではそんな「本物の能登」をアピールする、そうした期待を持ちながら復興2年目をスタートしたですね。 越崎: ここまで野口強さんでした。ありがとうございました。