大阪・吉村知事、自粛解除の基準公表(全文1)数値満たせば段階的に自粛解除
大阪府の吉村洋文知事は5日夕、新型コロナウイルス対策本部会議の会合後に報道陣の取材に応じた。 【動画】大阪府、自粛解除の基準「大阪モデル」を公表へ 新型コロナ対策本部会議 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府、自粛解除の基準「大阪モデル」を公表へ 新型コロナ対策本部会議(2020年5月5日)」の取材開始時間に対応しております。に対応しております。 ◇ ◇
「大阪モデル」を基に判断
吉村:まず先ほどの本部会議で方針を決定しましたが、今回の緊急事態宣言の延長を受けまして、現在大阪府で行っています府民の皆さまへのお願い、さまざまな自粛であったり休業のお願いにつきましては、国の専門家の意見、そして本日の大阪府の本部会議も踏まえまして、引き続き延長されたことに伴って5月の末まで原則としてお願いをしたいと思います。感染を完全に抑え込むということにご協力をお願いしたいと思います。 ただ、本日大阪府において出口戦略を策定いたしました。明確な数値を持ってこの出口戦略を策定しましたので、5月15日の段階において、いったんこの「大阪モデル」を基に判断、さまざまな自粛について、その数値を満たしているようであれば、それを段階的に解除していきたいと思います。 まず基本的な方針ですけども、申し上げたとおり5月7日から5月31日まで原則として緊急事態宣言の措置、延長された中身を引き続き皆さんにお願いしたいと思います。ただ、5月15日に府独自の基準に基づく自粛要請解除の、いわゆる「大阪モデル」を踏まえた判断をしていきます。
感染防止策をきっちり取った上で、分散登校を開始したい
学校についてですが、これは国の基本的対処方針、そして国の方針でも示されました特定都道府県においても段階的に、これまで休校も長く続いているということと、段階的に学校については感染対策を取って再開すべしというのが国の意見でもありますし、僕自身も現在の大阪の感染状況、そして10代の感染状況、そして今、子供たちが置かれている環境、そして今、大阪の感染者数、これが減ってきているという状況を踏まえて、学校については5月31までは休業とはいたしますが、臨時の登校日を設定したいと思います。週に1日から2日間、分散登校をして、感染防止策をきっちり取った上で、少人数の登校を実施して、この分散登校を開始したい。その中で児童、生徒の心のケアというのもしっかりと果たしていきたいと思います。 その「大阪モデル」の基本的な考え方についてです。まず現在の評価ですけども、緊急事態宣言が出される前、感染というのは拡大傾向にあって、このままいけばいわゆるオーバーシュート、爆発的感染拡大するんじゃないかというような、その一歩手前の増加がありました。その中で今回、緊急事態宣言に伴う皆さんにお願いして、なんとか山を越えて今、下降局面にあるというふうに評価をしています。ですので今この黒丸辺りにあると思っています。今後、15日の段階で、今日公表します、先ほど決定して公表する解除基準を満たしていれば段階的に15日以降解除をしていきたいと思います。 大事なのは、これからまた第2、第3の波が来る可能性が非常に高いと、いつ来てもおかしくないというのが、どの専門家も共通した意見です。ですので、新しい行動様式でなんとかこれを抑えながらも、どこかでぐっと増えてくる可能性がある。増えてきたときに、その増えてきたものをキャッチできる仕組み、いわゆる、もう一度申し訳ないけども警戒信号がともったので自粛等の協力をお願いしますというのが、この先どこかで来るかもしれません。そのときの把握しようというのが、本日策定をいたしました。 同じように、そのとき一時的に伸びるかもしれませんが、皆さんの協力を得ればなんとか抑え込めるというのを今回証明していますので、抑え込んだときにまたこの自粛の解除をする。その第2、第3の波にも対応できるような「大阪モデル」の指標というのを本日策定いたしました。