<Garden of Remembrance>山田尚子監督×ラブリーサマーちゃんインタビュー(1) 臭いのするガーリーな世界をアニメに
「映画 聲の形(こえのかたち)」「リズと青い鳥」「きみの色」などで知られる山田尚子監督のオリジナルショートアニメ「Garden of Remembrance(ガーデン オブ リメンバランス)」が、アニメタイムズ、ABEMA、Hulu、Leminoほかで配信されている。アネモネの花をテーマとして“きみ”と“ぼく”と“おさななじみ”の3人の揺れ動く感情や“さよなら”を描いたアニメで、マンガ「花のズボラ飯」の作画を担当するマンガ家の水沢悦子さんがキャラクター原案を担当し、サイエンスSARUが制作した。セリフがないアニメで、シンガー・ソングライターのラブリーサマーちゃんが担当した音楽が、繊細な感情を見事に表現した。山田監督、ラブリーサマーちゃんに制作の裏側を聞いた。 【写真特集】山田尚子×ラブリーサマーちゃん 美しい映像 ビジュアルを一挙に
◇初対面で泥酔!?
ーーラブリーサマーちゃんが参加することになった経緯は?
ラブリーサマーちゃん 山田監督のご指名だったそうなんです。光栄なことです。
山田監督 プロデューサーさんから「MVのようなショートフィルムに興味ありませんか?」とお話をいただいて、音楽とアニメというところから始まっているんです。好きなことができそう! こんな企画ができるんだ!という素敵なお話で、ラブリーサマーちゃんとご一緒してみたい!とお話しました。彼女の世界観を絵にしてみたかったんです。これは褒め言葉と受け取っていただきたいのですが、すごく女の子くさく、わがままな感じが歌に出てきていて、それが格好いいし、思いっきり臭いのするガーリーな世界をアニメにしてみたいと感じ、ご提案させていただきました。
ラブリーサマーちゃん まさか!ですよね、高校は軽音部で「けいおん!」ドンピシャ世代ですし、「たまこまーけっと」も歌を全部歌えるくらい好きなので、ウソでしょ!という気持ちが一番大きかったです。山田監督は、音楽通なのを小耳に挟んでいたので、その方に選んでいただけて光栄です。