世界トップクラスのパラサーファーが静波に集結。「第3回パラサーフィンジャパンオープン」
多くのパラアスリートが2日間の熱戦を繰り広げられた。
・Stand 1 (スタンド1) 決勝の4名は世界で戦う選手が出揃い、ハンティントンで昨年行われたWPSCのStand1クラスで2位と世界でも結果を残すほどの実力者の加藤真吾がキレのあるリップアクションを重ね、エクセレントポイントをメイクし9.00ptと5.60ptでトータル14.60ptとし見事連覇達成した。 2位の近藤健太郎はレフト方向ではトップをキープしていたものの、3本目で加藤に逆転を許し、ニード6.77ptまで迫るもあと一歩及ばず。島川幹生は3本目に際どいターンをみせ7.90ptと高得点をマークするもバックアップスコアを伸ばせず3位となった。 5年前にサーフィンを本格始動したという池上凪は深いボトムターンからリップへと一気に駆け上がるアクションを得意とする選手。昨年のWPSCでは世界チャンピオンにも輝いたスーパールーキーだ。今回は4位に甘んじたものの、これからの国内外での活躍が期待される。
・Stand 2 (スタンド2) Stand2は健常者サーフィンと同様に自立して波に乗るクラス。このクラスではやはりボトムとリップアクションが評価のポイントとなる。ここでは経験豊富な伊藤建史郎がスピードとパワーで大きなマニューバーを描き、エクセレントポイントの9.50ptと7.67ptのトータル17.17ptと高ポイントでまとめ、2位以下の選手を大きく突き放し圧巻の演技で優勝を決めた。
・Stand 3 (スタンド3) 勝倉直道は現在AASPツアーでオーストラリアの選手と同律首位をキープしており、両選手が次戦のコスタリカをスキップするため、グランドチャンピオンを賭けた戦いは9月のUSオープンでの決着となる。その為にもこのJAPAN OPENで優勝することで、グランドチャンピオンへと弾みをつけたいところだ。 その勝倉は良いポジションからテイクオフでスピードをつけ、エンドセクションまで乗り継ぎ4.33pt。最後4本目では片膝立ちからバレルを狙うもタイミング合わず惜しくもインコンプリートとなり2.33ptだったが、トータル6.66ptで見事優勝した。この調子でUSオープンに進みグランドチャンピオンの座を掴み取ることに期待したい。