「阪神大山FA残留」は千載一遇のチャンス ヤングG歓喜でリーグ2連覇へ高まる士気
熟考の末の結論は「阪神残留」でした。 国内フリーエージェント(FA)権を行使していた阪神の主砲・大山悠輔です。巨人も破格の好条件を出し、獲得に向けた熱意を示していましたが、大山は11月29日、残留会見に臨み、争奪戦に終止符が打たれました。 【動画】岡本和真、衝撃の一打!看板直撃の豪快弾の映像 巨人の編成担当者にとって、虎の4番を獲得できなかったことは残念かもしれませんが、巨人の若手にとっては千載一遇のチャンス。もしも大山が獲得できていれば、開幕スタメンの1ポジションは必ず埋まっていたことでしょう。 スポーツメディアの関係者は言います。 「大山がもし巨人に入団したとして、どの守備位置で起用するかは、メディア内でも意見が割れるところでした。一塁には岡本和真がいるし、三塁には坂本勇人がいる。この二人は今年のゴールデン・グラブ賞に輝いた名手です。動かす理由がない。となると、レフトでの起用か。すると浅野翔吾、秋広優人、萩尾匡也といったヤングGの出場機会を奪うことになるんです。それって本当に巨人ファンが望むことなのだろうか、というのは議論がありましたね」 結果的に浅野、秋広、萩尾らにとってはレギュラー獲りの下地が整ったわけで、彼らの士気が高まるのは当然のことと言えそうです。 「来季の巨人の外野は横一線の競争となりそうですが、実績に優れた丸佳浩とヘルナンデスが頭一つリードしている状態。阿部慎之助監督はオコエ瑠偉の潜在能力も買っていて、そこに浅野、秋広、萩尾らが加わり、大激戦になると思われます。ルーキーイヤーに守備と走塁で存在感を示した佐々木俊輔や、ベテランの長野久義も健在。むしろ『大山獲得』に成功していた場合、彼らヤングGの誰かが阪神に人的補償で移籍していた可能性もある。若手には充実したオフシーズンを過ごして、勝負の2025年を勝ち抜いてほしいと願うばかりです」(前述の関係者) リーグ連覇、日本一奪回へ若手の底上げは不可欠。サバイバル戦を勝ち抜くのはいったい誰か、楽しみです。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]