関東大学ラグビー対抗戦＜慶大・青学大＞勝ち越しトライを決め、喜び合う慶大フィフティーン（撮影・前川　晋作）

　関東大学ラグビー対抗戦Aグループの2試合が27日、栃木県宇都宮市の栃木県総合運動公園第2陸上競技場で行われた。 　慶大は、青学大を20―10で下して今季4戦目で初勝利を挙げた。両校合わせて3トライというロースコアの展開。WTB小野沢謙真（1年）が先制点を含むpG2本とコンバージョン2本を決め、正確なキックで得点を稼いだ。 　10―10で迎えた前半37分、集団で押し込んでフランカー中野誠章（1年）が勝ち越しのトライ。後半は相手に一度も得点を許さず試合を優位に進めた。このまま7点差以内での勝利なら、相手にボーナスポイントとして勝ち点1が追加される状況。後半10分、小野沢のPGで点差を広げた。「一番ベストは自分たちが（3トライ差以上の勝ちで得られる）ボーナスポイントをもらうこと。でもこういう状況も練習の段階で想定していた」とフッカー中山大暉主将（4年）。「（相手に）ボーナスポイントを取らせない点差で勝ち切れてよかった」と振り返った。 　慶大はここまで白星がなく、敗れれば全国大学選手権進出が危うくなる状況。中山主将は「多少は焦りもあった。大学選手権ベスト4以上という目標に進むにあたって、絶対に落としてはならないターニングポイントの試合だった。ここで安心するのではなくて加速させていく」と、対抗戦残り3試合への弾みにすることを誓った。