猛打の健大高崎、決勝へ 横浜と対戦 秋季関東高校野球
第77回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)の準決勝が3日、横浜市の保土ケ谷球場であり、健大高崎(群馬1位)は千葉黎明(千葉1位)を6―0で破った。4日午前10時から同球場で横浜(神奈川1位)との決勝に臨む。県勢の決勝進出は2020年の健大高崎以来4年ぶり。 【写真】千葉黎明―健大高崎 八回裏1死満塁、暴投の隙を突いて本塁へ走る健大高崎の三塁走者小堀弘晴=2024年11月3日午後3時20分、横浜市保土ケ谷区花見台のサーティーフォー保土ケ谷球場、中沢絢乃撮影 ◇ 初回、走者を2人置いて小堀弘晴(2年)が打席に入った。内角高めの直球を振り抜いて左安打を放ち、2点を先制。チームを勢いづけた。 今年秋からスタメンに入った小堀。群馬県大会のはじめは八番で出ていたが、徐々に打順を上げ、関東大会では中軸を任された。先制点が欲しい場面での一打に「五番打者ならそういうときに打てないと」。八回には暴投の隙に本塁を走り抜け、6点目を奪った。 捕手としても、試合をつくる役割を担う。相手打者が狙っていないような球を投げさせたり、1巡目で油断させて2巡目で打ち取りやすくしたり。「試合を重ねるごとにバッテリー間で考えを共有できていると思う。これだけの投手がいて負けてしまったら、自分の責任。その覚悟は大きいです」と話す。 打撃力と機動力を生かして着実に得点を奪い、3投手の継投で零封。危なげない試合運びで決勝進出を決めた。「一戦一戦勝ち抜いてきた集大成。厳しい戦いになると思うが、負けない気持ちをもってプレーしたい」(中沢絢乃)
朝日新聞社