トランプ氏は日本にとっていい人?悪い人?元ブレーンが語る素顔「会ってすぐに真実を語る人かを決めつける」
■性的暴行に差別的発言 トランプ氏の人格的な問題は
トランプ氏には、女性への性的暴行やメキシコ人への差別的な発言が見られ、人格的に大統領にはふさわしくないという声も大きい。また、在任中もフリン大統領補佐官をはじめ、要職についていた側近が次々に辞任、あるいは更迭されて、トランプ氏から去る事態が起こり続けた。反トランプを公言しているパックンも「どんなに好きな候補でも、こういうことをやってしまったら、もう人格的に大統領になってはいけないと僕は判断する。応援どころか協力でも続けたその心境は何だったのか」と疑問を投げかけた。これにマチダ氏は「大統領候補者として完璧な人はいない。もちろん彼がした女性に対しての発言は言わないべきことであって、反省すべきであると思う」とした。さらに「私がよく言うのは、その最初の1期目で、ホワイトハウスないしトランプ政権が成し遂げてきたことだけを見れば、人格は別として彼は良い大統領であった」とも語った。 労働者のことを思い、経営するゴルフ場の従業員には気さくに声をかけ、その家族のことまで気にかけるという人情家の部分と、諸々の問題を起こす人格を併せ持つトランプ氏。果たして再び大統領になったとしたら、日本にとってどんな影響があるのか。日米首脳の関係として必ず話題となるのは、安倍晋三元総理との関係だ。「4年間やった時は幸い、安倍総理との関係が非常にうまくいっていて、個人的にお互いを頼っていた。一番すごいなと思ったのは、トランプが初めてG7サミットに行った時。大統領として、G7のリーダーとして何を期待すべきなのかわからず、一番に電話したのが安倍総理だった。誰を信用すべきなのか、誰と話すべきなのか。アメリカの大統領が日本の総理にアドバイスを求めた」。 またトランプ氏の人との接し方については「会った時に、この人はフランクなのか、真実を語っているのかですぐ決め付けると思う。だから一番難しいのは、話している時に『僕がこうやって言えば、相手はこう出てくるだろうな』と計算しているのが見えると一番困る」とも指摘した。各国の首脳は、それぞれの思惑を持って交渉に臨むが、そこに計算高さを感じられるとトランプ氏は反発する。ただし、懐に入ってしまえば“ファミリー”として抱きかかえる。マチダ氏から見える人物像は、こういったものだ。