東京スカイツリー併設「東京ソラマチ」内にあるフードコート「ソラマチ タベテラス」。東京の地名を冠した店が集まる、”東京感”あふれるフードコートの実力とは?
ソラマチ タベテラスがあるのは、東京ソラマチの3F、ウエストヤード。今回訪問したのは土曜日のちょうど正午ごろで、かなりの賑わいを見せている。全部で500席ほどとされ、それなりの大箱だが席にありつけずにウロウロしている人が多い。 席種はテーブルがメインで、カウンターは少なめである。場所柄、ソロで来る人よりもグループで来る人が多いと見込んでのことだろう。その狙い通り、客層を見ると、子連れのファミリー層がかなり多い。ソロやペアは少数派である。意外に外国人らしきグループはそこまで目立っていない。
■地域格差も? 「東京の店」が多い中、人気なのは… 店のラインアップは、先ほど書いた通り、地名を冠したものが多い。11店舗のうち、9つ。やや例外であるが国名を冠した「JASMINE THAI Express」を含め、その他8つの店舗に地名が付いている。有名どころでは「築地 銀だこ」に「RAMEN EXPRESS 博多 一風堂」。さらに「南国酒家 原宿麺飯房」や「恵比寿 焼肉チャンピオン」などもある。
珍しいと感じたのは「麻布十番 そば 松玄」。フードコートといえばうどん・ラーメンが麺類の“鉄板”であり、そばをメインにした店はそう多くない。何となく下町の風情を味わうのに良さそうだと感じ、まずはこちらの店で「鴨せいろ」を注文。 そばだけではちょっと物足りなさそうだし、もう一品つけよう。物色しながら歩いていると、やはり人気なのはフードコートの雄であるうどんとラーメン。 東京の顔として、東京のさまざまな地名を背負う店が多い中、博多ラーメンと讃岐うどんが人気ツートップというのはやや皮肉である。
豊洲 千客万来で「インバウン丼」として1杯2万円弱もする超高級海鮮丼を出している「築地海鮮虎杖」はやや苦戦気味。同じ東京の地名を冠した店でも、格差を感じる。「築地」を背負う同士、銀だこと比較してもやや寂しい光景だった。 その他、賑わっていたのは南国酒家。細切りした豚肉のあんかけを乗せたチャーハン「ルースー飯」が目に留まり、外から鍋を振っているのが見える点も気に入って行列に並ぶ。 しかし、どうも行列は「人気だから」ということではなく、単にオペレーションの問題らしい。先客は5人ほどだったのだが、注文するまでそこそこ待った。