自由に使える時間は限られている。目が覚めている時間は1時間、1分に至るまで活用することが成否を握る

■2. 時間管理のスキル フリーランスで仕事を始める、あるいは、製品のネット販売で収入を得ようとしているなら、早急に身につけるべきもう1つの必須スキルが時間管理能力だ。フルタイムのフリーランサーなら、「時は金なり」ということわざの意味を知っているだろう。 そして、特にフルタイムの仕事のほかに、副業としてネットでのビジネスを行なっている場合は、目が覚めている時間は1時間、1分に至るまで活用することが成否を握ることが、痛いほどわかっているはずだ。なぜなら、自由に使える時間は限られているのだから。 高収入の人たちは、この点を熟知している。燃え尽きることなく、事業をスケールアップし、生産性を最大化する方法を見いだせるのも、それが理由だ。 働く時間を増やす代わりに、より賢く働く方法を見つけよう。タスクに優先順位をつけ、脇道にそれるようなプロジェクトや見込み客には、あえて「ノー」を言うべきだ。また、「自分の可能性を100％引き出し、目標にたどり着くこと」を阻害するような物事に対しても、「ノー」を突き付けよう。 自分の仕事量をもっと整理することで、クライアントの満足度も高まり、取引を維持できる。また、締め切りも苦労せずに守ることができ、アップスキリング、マーケティングへのさらなる注力、新しい収入源を見つける、といったタスクに関しても十分な時間を確保できるはずだ。 ■3. 自信に満ちたコミュニケーション 「自信に満ちたコミュニケーションのスキル」を、うぬぼれや高慢と混同してはならない。ここで言う「自信」という言葉が意味するのは、「自分が提供するサービスや価値について明確に説明する」ということだ。 こうしたコミュニケーションは、相手が質問をしやすい余地を提供するものだ。そして、見込み客があなたと組むことを決断する過程の各ステップを、肯定的で透明性を持ったものにすることができる。 価格交渉から、プロジェクトの規模設定に至るあらゆる場面で、明確でプロ意識に裏打ちされたコミュニケーションは、顧客との関係を明確にすると共に、長期的で力強い関係を維持するのに、きっと役立つはずだ。 例えば、自身のクリエイティブプロセスやデザイン選択の際に考慮されるロジックについて明確に説明できる能力を持つグラフィックデザイナーがいるとしよう。そうしたデザイナーは、何の説明もせずに成果物を示すだけのデザイナーと比べて、より大きな信頼と確信を顧客から得られるはずだ。逆に言えば、明確さやコミュニケーションが欠如していると、数千ドル単位のプロジェクトをふいにしてしまうおそれがある。 ストーリーテリングと時間管理、自信に満ちたコミュニケーション。これら3つのスキルは、具体的な製品を創り出す工程に比べると華やかさに欠けるかもしれない。しかし、これらのスキルが事業継続に不可欠な要素であることには、異論が出ないのではないだろうか？　 これらのスキルを、唯一無二の専門的なスキルやノウハウと結びつけることで、業界のリーダー的存在になれるはずだ。