会場の子供を盾にしようとして、止められるゲイブ・キッド

　新日本プロレス12日の茨城・神栖大会で、STRONG無差別級王者ゲイブ・キッド（27）が怒りを爆発させた。 【写真】負傷欠場が続くゲイブの相棒ジェイク・リー 　ゲイブはこの日、デビッド・フィンレー＆クラーク・コナーズ＆ドリラ・モロニー＆外道の「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」で、後藤洋央紀＆YOSHI―HASHI＆本間朋晃＆KUSHIDA＆ケビン・ナイト組と対戦。入場していきなり場外で暴れまわると、本間に対して強烈なチョップを発射。試合は外道がYOSHI―HASHIのバタフライロックにギブアップ負けを喫したものの、試合後も場外で観客を脅すなど、やりたい放題で去って行った。 　さらにバックステージでは、次期ビッグマッチの14日両国大会で試合が組まれていないことに対し激怒。「俺の試合がないだと？　俺がわざわざ両国に出かけてやるのに試合はないだと？　今すぐ試合を組め！　ふん、それならそれでいい。メインイベントをしっかり目に焼き付けておく。その試合を見て俺が何をするかは自分でも分からない」とまくしたてた。 　ゲイブはジェイク・リーとIWGPタッグ王座（現王者はマイキー・ニコルス＆シェイン・ヘイスト）取りを目指してていたが、パートナーが9月仙台大会で負傷し戦線離脱。ワールドタッグリーグ（11月19日、栃木で開幕）の出場は不透明な状況だ。また、保持しているSTRONG王座は、今年6月から米国マットでのみ王座戦が行われる方針が示されている。 　この状況にゲイブは「こんな状況じゃ俺は（来年1月4日）東京ドームに進めないじゃないか！　東京ドームでゲイブ対MJF（AEW）を求めているヤツらもいるが、アイツは日本にいる資格はない。ヤツはマジソンスクエア・ガーデン（MS・G）やウェンブリースタジアムで試合をできるが、俺は東京ドームの話をしているんだ」と不満をあらわにする。 「俺にとってのMS・Gは東京ドームで、俺にとってのウェンブリースタジアムは東京ドームなんだ！　東京ドームこそが最も重要な会場なんだ！　ケニー・オメガが俺の名前を出していたが、軽々しく俺の名前を口にするな。とんでもないしっぺ返しが襲ってくるぞ。そしてお前のキャリアが終わりを告げる。それでもよければ、俺をフォローしておけ」と怒りのあまり、あちこちに流れ弾を飛ばしていた。