【有田工－国学院久我山】三回裏国学院久我山2死二、三塁、成田が適時内野安打を放つ＝阪神甲子園球場で2022年3月22日、久保玲撮影

　第94回選抜高校野球大会は第4日の22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、国学院久我山（東京）が有田工（佐賀）を4―2で破り、センバツ初勝利を挙げた。米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん（48）＝本名・鈴木一朗＝に昨年11月に指導を受けた国学院久我山を率いる尾崎直輝監督の試合後のコメントは次の通り。 【熱戦を写真特集で】国学院久我山vs有田工 　◇国学院久我山・尾崎直輝監督 　ミスがあっても切り替えてワンプレー、ワンプレーに臨んでくれた。（2失点完投の）成田は長いイニングを投げるのは久しぶりで心配しながら見ていたが、甲子園が彼を成長させてくれた。 　（指導を受けた際にイチローさんが残していったバットを甲子園に持ってきたかは）セキュリティーの問題があるので、答えは差し控えている。ただ、イチローさんの思いは甲子園に持ってきた。試合の前に関係者を通じて「アメリカで試合を見ている」というメッセージはいただいていたので、（今後も）選手が躍動している姿を一試合でも多く見ていただけるように頑張りたい。 　イチローさんには「考える野球」が素晴らしいと評価していただいた。（この日も）センターの斎藤を中心に外野のポジショニングもそうだし、バッテリーも打者の特徴を見抜くというところが非常にできていたと思う。走塁面は足場が悪かったので披露できなかったけど、一つ一つの判断力とか、そういうところに関してはイチローさんのメッセージを生かし切れている感じで試合を運べた。 　（監督自身がイチローさんから学んで指導に生かしていることは）苦しんで緊張する時もあるけど、そこから逃げられるわけじゃないので、その場に順応していくというところ。他人のペースに乗るんじゃなく、自分のペースで運んでいくことが大事だと指導していただいた。今日もこの状況、天候で自分たちがやるべきことが何かを整理して生徒に伝えさせてもらった。 　（試合を終えて、イチローさんに伝えたいメッセージは）ようやく甲子園、センバツで1勝できたということと、次も選手の躍動する姿をお見せできればと思うので、これからも見ていてくださいというところです。 　◇全31試合をライブ中継 　公式サイト「センバツLIVE！」（https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022）では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」（https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/）でも展開します。