「強者連合」セブン&アイとユニクロ 提携で両社は何を得るのか
一方で、7月には、楽天とローソンが包括的業務提携の交渉を行っていることが明らかになった。なぜいま、様々な企業の提携先としてコンビニが重視されるのか。それは、日本のおけるコンビニの密度にあると藤元さんは言う。「都市部であれば400m以内にコンビニがある。アマゾンはアメリカで『自宅により早く』届ける方向へ努力しているが、日本にはコンビニがある。自宅でもコンビニでも受け取れる方が良い。しかもコンビニは様々な商品・機能がある。そんな人々の毎日の接点があるのがコンビニ」 インターネットの普及などで人々のライフスタイルが変化し多様化する中、流通小売業界は、「ネット通販に店舗の売り上げが取られる」といった考えから、店舗とネットを組み合わせてより利益を上げる方向へと変わってきた。セブン&アイとファーストリテイリングという市場の「強者」が手を組み、市場の変化に対応しようとしている。 (中野宏一/THE EAST TIMES)