ラッシュフォード、クルトワ、ガビ…EURO2024出場を逃したスター選手たち
ポール・ポグバ(フランス)
ポール・ポグバは、昨年8月のドーピング検査で陽性反応が示され、4年間の出場停止処分となり、「悲嘆に暮れて」いるが、無理もないことである。ポグバは故意にパフォーマンスを向上させる薬物を摂取したことはないと主張した(テストステロン代謝物が彼の体内で発見されている)が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への控訴で出場停止処分の取り消しがかなわないとなれば、おそらくユヴェントスでも代表でも二度とプレーできなくなるだろう。 ポグバはそれまで度重なるケガに苦しめられ、手術からの回復が間に合わずにカタールでの2022年ワールドカップに出られなかった。そのため、2016年にユーヴェからマンチェスター・ユナイテッドに移籍してサッカー史上最高額選手となったときのコンディションを取り戻せるか、すでに深刻な疑念があった。
マーカス・ラッシュフォード(イングランド)
2022年ワールドカップで活躍したイングランド代表のフォワードのひとりだったマーカス・ラッシュフォードだが、これまでサウスゲート監督のチームに入ることができないでいた。マンチェスター・ユナイテッドでも不調で、全公式戦43試合に出場しながら、たった8得点しかしていない。 「マーカスに関しては、あのポジションの他の選手のほうが良いシーズンを送っていたように感じている」と、サウスゲート監督は説明した。「ただそれだけのことだ」。
ラヒーム・スターリング(イングランド)
ラヒーム・スターリングはイングランド代表として大きな試合で活躍してきた歴史があり、EURO2020の決勝に進出したイングランド代表のMVPであったことは誰もが認めるところである。今シーズン初めには、チェルシーのウイングとして絶好調に戻ったと思われていたが、その時でさえサウスゲート監督は、スターリングが代表チームに選ばれるのは「難しい」と言っていた。 だから、調子を落としてスタンフォード・ブリッジでもブーイングの対象になっていた29歳のスターリングが、イングランド代表に選ばれなかったことは驚きではなかった。チェルシーのチームメイト、コール・パーマーのほうが完全に上回っている。