ラッシュフォード、クルトワ、ガビ…EURO2024出場を逃したスター選手たち
マッツ・フンメルス(ドイツ)
今シーズンのチャンピオンズリーグの最優秀DFであるマッツ・フンメルスは、ボルシア・ドルトムントがまさかの決勝進出を果たす間、センセーショナルなプレーを続けていた。ベスト4のパリ・サンジェルマン戦では、2度マン・オブ・ザ・マッチを受賞している。 ところがドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督は、フンメルスを連れて行かないことに決めた。なぜなら監督はセンターバックのコンビとしてはアントニオ・リュディガーとヨナタン・ターが一番だと考えており、35歳で思ったことを率直に口にするフンメルスは、監督のお気に入りの控えとしての役割を果たすことができず、更衣室に混乱を招くかもしれないと思われていることだろう。
リース・ジェイムズ(イングランド)
2月下旬、リース・ジェイムズはSNSに「復帰の時は近い」と投稿したが、実際には5月中旬まで復帰できなかった。それもうまく行かなかったことではあるが、チェルシーの右サイドバックは、シーズン終了前に2試合しか出なかったうちの2試合目で退場処分となった。 その後、サウスゲート監督がジェイムズをイングランド代表に招集しなかった主な理由は2つある。第1に、24歳のジェイムズには昔からハムストリングの負傷に苦しんでおり、体調面で不安が残る。第2に、ジェイムズのポジションには、サウスゲート監督にとって代わりとなる選手が大勢いる。
ハリー・マグワイア(イングランド)
ガレス・サウスゲート監督のイングランド代表にはセンターバックの選手が足りなく、ハリー・マグワイアは間違いなくEURO2024のイングランド代表の先発となるはずだった。しかしながら、素晴らしいプレーをしていると見られていたシーズン後半、ふくらはぎの故障で欠場を余儀なくされ、最終的に、ドイツに行く希望は断たれた。 これは、大いに敵を脅かすDFにとって悲劇であり、次のワールドカップが開催される時には33歳になっている。
クリストファー・エンクンク(フランス)
クリストファー・エンクンクのドイツに行くという希望は、チェルシーでの最初のシーズンを襲った執拗なケガの問題によって断たれた。プレシーズンに手術が必要な膝のケガを負い、4カ月もプレーできなかったのである。 復帰後はキレのあるプレーを見せており、彼にとってプレミアリーグ初戦となったクリスマスイブの試合では得点も決めたが、1月、今度は臀部に違和感を覚えて、再び控えに回ると、翌月にはハムストリングを負傷した。 エンクンクは、5月5日、チェルシーが5-0で勝ったウェストハム戦で復帰したが、デシャン監督は、フランス代表としてはまだ得点を決めていない選手に賭ける気持ちにはなれなかった。「もちろんエンクンクを呼ぶこともできた。だが、今シーズンは彼にとって難しいシーズンだった」と、レ・ブルーの監督は説明している。 「最近数分プレーをしたが、それだけでは不充分だ。クリストファーのケガが治っているのは確かだが、復帰してからまだ1試合も先発していない」