K-1王者の菅原美優がK-1引退。アマでオリンピック、プロ転向も視野にボクシングに挑戦【K-1】
K-1が12月15日、都内で会見を行い、K-1 WORLD GP女子アトム級王者の菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の同王座の返上とK-1ファイターとしての引退を発表した。菅原は今後、ボクシングに転向する。まずは五輪を頂点とするアマチュアで活動するが、菅原の適正階級はアマにはないことから、プロに転向する可能性も視野に競技を続けるという。 菅原は2020年にKrush女子アトム級王座、2023年3月にはK-1女子アトム級王座を獲得。長くK-1グループの女子の主軸として活躍してきた。最後の試合は今年3月20日のK-1で行われたRISE王者の宮﨑小雪戦。延長戦の末、0-3の判定で敗れている。 菅原は会見で「3月の試合をもって、K-1ファイターとしての生活を一区切りさせていただくことに決めました。ありがとうございました。あの試合は、自分のキックボクシング人生をすべてかけてやろうと決めていたので、悔いはないです。4月に返上のお願いをしていたんですが、イベントにも呼んでいただき、心境の変化がないかとギリギリまで言っていただきましたが、自分は頑固なので“もう1回”とは言えないものがありました。楽しいことばかりではありませんでしたが、人としても選手としても成長させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。宮田さんがいなかったら、ここの舞台にはいなかったので。ただの格闘技の好きな女の子で終わっていました。アマチュア大会に出た時に声をかけてもらえなかったら、ここにいませんでした。たくさんの人に良くしていただき、ありがとうございました」と挨拶。
今後については「蹴りを捨てて、ボクシングの世界に行こうと思っています。プロではなくて、アマチュアの世界に行こうと思っています」とボクシング転向の意向を示した。 菅原は現フライ級キング・オブ・パンクラシストの総合格闘家、伊藤盛一郎と結婚。MMAや柔術をやるのではという噂もあったのだが「そこは、まったく考えませんでした。自分の中でキックボクシングをやっていて、もっとちゃんと出来上がってからデビューしたかったなと思っていました。中途半端な形でデビューしてしまったので、今度はアマチュアボクシングで自信満々に頂点を取りに行くくらいでやりたいと思っています。次に何かをやると思った時に、MMAをやるには3年は引きこもってしまうことになる。チャレンジの過程を見せてもいいかなと思いましたが、MMAは旦那の応援だけでお腹いっぱいです」と否定した。
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