レクサスLBXは気持ち良く走って燃費がいいクルマと断言していい
素のLBXは進化型GRヤリスに準じた技術と考え方が適用されている
ドライバーの着座位置を下げたのも進化型GRヤリスと同じだ。というより、GRヤリスより先にLBXが実施している。進化型GRヤリスと同様、乗員位置が変わったのにともない衝突試験をやり直している。 ドライビングポキションの低下はGRヤリスの25mmに対し、LBXはヤリスクロス比で-15mmだ。ヒップポイントを下げて低重心にするのが狙いで、下げたドライビングポジションに合わせてステアリング位置を後方にずらし、角度を変更している。ステアリングコラムの取り付け位置を変更するのに乗じてインパネリインフォースの設計を見直し、ステアリングの取り付け剛性向上を図っている。操舵した際のしっかり感は、この設計変更も寄与しているはずだ。 レクサスとしてはスタンダードだが、ヤリスクロス比でいえば、アクセルペダルを吊り下げからオルガンタイプにしたのも変化点。フットレストもこだわりを持って設定しており、ペダル操作に力をいれやすい角度に変更している。 東京オートサロン2024では、進化型GRヤリスのパワートレーンを移植したレクサスLBX MORIZO RR CONCEPTが世界初公開された。てっきりショーモデルだとばかり思っていたが、発売に向けて鋭意開発中だそう。ボディの大幅な剛性向上に加え、3点締結のアッパーサポート、ドライビングポジションの低下など、LBXにはすでにGRヤリスばりの技術が投入されており、ポテンシャルは充分。 見方を変えれば、素のLBXは進化型GRヤリスに準じた技術と考え方が適用されていることになる。つまり、見た目はラグジュアリーだけど、その実、走りに振りきったコンパクトSUVというわけだ。 レクサスLBX Relax(E-Four) 全長×全幅×全高:4190mm×1825mm×1545mm ホイールベース:2580mm 車重:1400kg サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rダブルウィッシュボーン式 エンジン 形式:直列3気筒DOHC+THSII 型式:M15A-FXE 排気量:1490cc ボア×ストローク:80.5mm×97.6mm 圧縮比:ー 最高出力:91ps(67kW)/5500pm 最大トルク:120Nm/3800-4800rpm 燃料供給:PFI 燃料:レギュラー 燃料タンク:36L フロントモーター:1VM型交流同期モーター 最高出力:94ps(69kW) 最大トルク:185Nm リヤモーター:1MM型交流同期モーター 最高出力:6ps(5kW) 最大トルク:52Nm バッテリー:ニッケル水素電池 電圧:28.8V 電池容量:5Ah 総電圧:210.6V 燃費:WLTCモード 26.2km/L 市街地モード24.7km/L 郊外モード:28.8km/L 高速道路:25.3km/L 車両本体価格:486万円 試乗車はオプション込み 531万6500円 レクサスLBX Relax(FF) レクサスLBX Relax(FF) 全長×全幅×全高:4190mm×1825mm×1545mm ホイールベース:2580mm 車重:1310kg サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rトーションビーム式 駆動方式:FF エンジン 形式:直列3気筒DOHC+THSII 型式:M15A-FXE 排気量:1490cc ボア×ストローク:80.5mm×97.6mm 圧縮比:ー 最高出力:91ps(67kW)/5500pm 最大トルク:120Nm/3800-4800rpm 燃料供給:PFI 燃料:レギュラー 燃料タンク:36L フロントモーター:1VM型交流同期モーター 最高出力:94ps(69kW) 最大トルク:185Nm バッテリー:ニッケル水素電池 電圧:28.8V 電池容量:5Ah 総電圧:210.6V 燃費:WLTCモード 27.7km/L 市街地モード28.1km/L 郊外モード:29.8km/L 高速道路:26.4km/L 車両本体価格:460万円 試乗車はオプション込み 520万8300円
世良耕太