トヨタ名誉会長・故豊田章一郎氏の胸像をお披露目 名古屋大
名古屋大学の豊田講堂（名古屋市千種区）に、卒業生でトヨタ自動車名誉会長や経団連会長を務めた故豊田章一郎氏の胸像が設置された。大学へのこれまでの多大な支援や功績を後世に伝えるもので、10日に除幕式があった。 【写真】トヨタの豊田章男会長（右から2人目）も参加した故豊田章一郎氏の胸像の除幕式=2024年10月10日、名古屋市千種区不老町、稲垣千駿撮影 名大によると、章一郎氏は1955年に工学博士の学位を取得。その後、大学全体の同窓会の初代会長を18年間務めたほか、教育、研究活動を支える基金の創設や目標額達成について公私にわたって取り組んだ。トヨタグループの寄付で行った豊田講堂の大規模改修にも尽力したという。 杉山直総長は「（章一郎氏は）名古屋大学の恩人。ご期待に恥じない大学であり続けることをここでお約束する」。遺族代表で参加したトヨタの豊田章男会長は「父は経営者であるとともに、生涯勉強を続けた研究者、次世代の育成に情熱を注いだ教育者でもあった。この場所で日本の未来を担う若者たちの成長を温かく見守ってくれることと思う」と話した。（稲垣千駿）
朝日新聞社
