かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見(全文3)以前から改善に取り組んでいる
7月23日の経営会議は2019年か
東京新聞:東京新聞の桐山と申します。かんぽ生命のガバナンス、今のさっきの質問と同じになるかもしれませんけど、このリスク事象を探知した際、解決を先延ばしにしっていう表現がありまして、たぶん本文123ページとも対応するんだと思うんですけども、まず、すいません、ちょっとこれ確認なんですが、123ページの本文のほうで、真ん中ぐらいの中段で、かんぽ生命は2018年秋以降うんぬんかんぬんとあって、同年7月23日に開催された経営会議、これ同年っていうのは2018年、2019年、どっちなんですか。 早川:2019年です。 東京新聞:これ、じゃあ間違いですよね。2019ですよね。 早川:はい。 東京新聞:要は、それでちょっと概要のところの、これにも対応すると思うんですけど、さっき言った2019年の4月に日本郵政のほうに報告されましたっていうことが書かれているんだと思いますけど、そもそもリスク事象を探知した際、先延ばしに問題を矮小化するっていうことは、先延ばしということは、ある程度先に知ってたということを書かれているんだと思いますけども、かんぽ生命がいわゆる取締役会なり、それを把握したというか、要するにこのときに対処していれば先延ばしされなく矮小化されなかったっていう時期というのは特定されているんでしょうか。 早川:ここで言っているのは、要は報告徴求についての報告がちょっと遅れたということを申し上げているんですが、リスク事象に関しての報告が先延ばしになるとか、そういったことは全般に言える話なので、あくまでもこの点に関してだけ捉えて申し上げているわけではございません。この辺りの事実経過に関しては今後の調査の中で明らかにしていきたいと考えています。
不正は毎年ある程度わかっていた
東京新聞:かんぽ生命が知ったっちゅうのは報告徴求を受けたときということなんですよね。認識しているっていうのは。 伊藤:何を。 早川:何を。 東京新聞:こういうような不正が起きてるんじゃないかという。 伊藤:ここに、おそらく、改善の歴史みたいなものが。どこでしたかね。あとでちょっと見ていただければ分かるんですが、こういう問題があることは民営化前から分かっていまして、改善はもうずっとやってきているわけですね。だから一定程度の数の不正があるということは毎年毎年ある程度は分かっているのですが、それがどういう意味を持った数字なのかということについての、それが認識できるような形での報告がまず伝わってなかったということを言っているわけで。 この128ページにちょっと書いてあるんですが、これは役員の1人の人のヒアリングの結果として、結局役員に情報が上がってくるとき、だいたい大きな問題じゃないともう解決策取ってるんだっていう、これがずっと下から上へ来るときに、私らもヒアリングしてたくさんの人をお話聞きましたけど、総体的な印象としてはみんなそういう形で、もう問題はあったけどもみんな対策を打ってるんですという、こういう姿勢で話をする、非常にそういう傾向があったというふうに思っています。そういうことをばらして書いたのが今言ったようなことなんですがね。 寺脇:今委員長が申し上げましたとおりで粒々の、個別の案件については認識はもちろんしておりますので、この報告書の66ページ以下にも書いておりますような総合対策等が策定されているわけですね。ただそれと、それが大規模に、こういう今回のような事象であるというふうに認識していたかとかというのはまたそれとは別の問題だということでございます。 司会:ほかいかがでしょうか。