20年ぶり「新紙幣」 券売機で“明暗” 買い替え厳しい飲食店「当面は交換用の旧札を用意して…」 “特需”注文相次ぐ関連メーカー「ビッグチャンス」
■買い替え必要…出費は大きな痛手
特需に沸く企業がある一方、対応に頭を悩ませているのが券売機を使う飲食店です。 こちらは、長野市の長野ターミナル会館にあるそば店「信州そば 真田丸」。
ランチ営業のみですがリーズナブルで、おいしいそばが味わえると、連日、サラリーマンや学生でにぎわっています。 客: 「おいしいのは当たり前ですけど、値段も安くて。600~700円くらいで食べられるので通いやすい」
今、店を悩ませているのがー。 信州そば 真田丸・河野賢史代表: 「券売機、このままじゃ使えないので、替えるしかないんですよ。ただ、その費用が莫大な費用なので、個人店にとって大きすぎる。痛すぎるというか。(『新紙幣使えます』と書いてありますが?)これ、昔(2004年)のこと。7月の新札も当然対応できないので」
河野さんとスタッフの2人で1時間に80人ほどの客に対応する店。 券売機が不可欠です。
■当面の間、交換用の旧札を用意して…
新紙幣に対応にするには買い替えが必要ですが、購入を検討しているキャッシュレス決済対応の新しい券売機は約200万円。物価高が続く中、出費となれば大きな痛手です。 信州そば 真田丸・河野賢史代表: 「(負担は)大きい大きい!元を取るのに何年かかるのか。(7月には間に合う?)間に合わないです。注文しても半年ぐらいかかると。その間は、このまま普通の(券売機で)。全員が新紙幣に替えるわけではないでしょうから、古い紙幣でやらせてもらおうかなと」 店では、当面の間、交換用の旧札を用意して、しのぐことにしています。
■キャッシュレスと新紙幣への対応
多くの客が押し寄せる時間帯がある駅ではー。 長野電鉄長野駅には埋め込み式と置き型の2種類の切符の販売機があります。
(記者リポート) 「こちらの古い券売機は新紙幣に対応していないということですが、新しい券売機は新紙幣に対応しているということです」 置き型の販売機は新紙幣だけでなくキャッシュレス決済にも対応しています。3月から設置を進め、24駅中16駅で導入済みです。