金沢競馬場で落馬死亡事故 20代厩務員、調教中振り落とされ 鉄製ゲートに激突
6日午前4時ごろ、金沢競馬場で、調教中の競走馬が暴走し、騎乗していた20代の男性厩務員(きゅうむいん)が振り落とされて鉄製のスタートゲート(発馬機)に激突した。厩務員は金沢市の石川県立中央病院に運ばれたが、外傷性ショックで死亡が確認された。金沢東署が事故の原因を調べている。 関係者によると、亡くなったのは金田一昌厩舎(きゅうしゃ)に所属する厩務員。県外出身で、3年ほど前から金沢競馬場で働いていたという。 6日の調教は午前2時ごろから走路照明をつけて行われていた。厩務員は担当する10歳馬の調教を終えて厩舎へ移動中、馬がいきなり暴走し、第2コーナー付近に設置してある訓練用ゲートの方向へ進んだ。振り落とされた厩務員はゲートの上に転落、体を強く打ったとみられる。馬はゲートにぶつかることなく、無事だった。現場に居合わせた競馬関係者が通報した。 金沢競馬には調教師が経営する厩舎が20あり、厩務員は111人(3月1日現在)が従事する。厩務員は調教師の指示に従い、担当馬の世話をする。 調教は通常午前2~9時に行われている。県競馬事業局は「安全性の向上を図るため(調教師と騎手でつくる)調騎会と協議していく」としている。 ●7日は予定通り開催 金沢競馬は6日は本場開催日ではなかった。7日の本場は予定通り開催される。