【子どもの美容整形】親のすすめで15歳で二重に整形した漫画家「1人で行ったとき大泣き…子どもの意見ちゃんと聞いて」トラブルの相談件数も増加「目の腫れ止まらない」一方…独自調査で7割超「美容整形したorしたい」
子どもの美容整形をめぐるトラブルの実態はどうなのか。国民生活センターによりますと、2000年代に入ってSNS広告が増加したことで、小中高生の美容医療に関する相談件数も増えてきています。2014年度は16件でしたが、2023年度は51件と突出して多くなりました。高須医師は、コロナ禍で多くの10代・20代が家でSNSに触れる時間が増えたのと同時に整形を望む子どもも増えたということで、何かつながりがあるのではないかと話していました。
「腫れがひどく目が開けられない」実際に起きた“ある医療機関”のトラブル事例
とある医療機関で実際に起きたトラブルについて、東京都消費生活総合センターの担当者に聞きました。それによりますと、18歳の娘がインターネットで見つけた「3万円ほどの二重術」を受けたいというので、母親が同行しカウンセリングを受けると、「1時間弱の簡単な手術です。まぶたの脂肪を取るとスッキリします」と言われました。しかし、最終的に費用は80万円、手術は2時間以上かかり、さらに腫れがひどく目が開けられない状態になったということです。 そしてこんなケースもありました。鼻を高くしたいという17歳の娘とともにクリニックへ行ったところ、「切開しない方法でできます」と言われました。しかし、高額で契約したものの術後1か月ほどで元に戻ってしまったということです。手術のクオリティに納得がいかず、返金してほしいとクリニックに相談したところ、「ときどき効果が実感できない人がいるんですよ。手術したので返金は難しい」と言われてしまったということです。 こういったトラブルは親も子どもも後悔をする一つになってしまうのかもしれません。 東京都消費生活総合センターの担当者によりますと、相談内容としては解約や手術費用、さらに「二重手術の後、糸が出てきた」など体への被害も報告されているということです。若い時期にかわいくなりたい気持ちはわかるが、今それが本当に必要かどうかということもよく考えて、保護者と話し合ってほしいとしています。複数のクリニックに相談して、美容整形に関する知識を得るのも一つだということです。 子どもの美容整形、あなたはどう考えますか? (2024年7月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)