現在勤めている会社はボーナスが出ないのですが、ボーナス無支給の会社って何割くらいなんでしょうか?
ボーナスが支給されない会社で働いていると、ボーナスのニュースなどを耳にしたときに、自分の状況が気になってしまうかもしれません。 そこで、統計データをもとにボーナス無支給の会社の割合や業種や企業規模によるボーナス支給の傾向を説明します。また、ボーナスの代わりに支給されるインセンティブや福利厚生など、給与体系の違いも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
ボーナス支給の会社の割合は?
厚生労働省による「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」によると、令和5年度の夏のボーナスが支給された事業所の割合は、調査産業の全体で平均65.9%と7割弱の事業所で支給されています。 産業別にみてみると「鉱業・採石業等」は100.0%となっていますが、「生活関連サービス等」の支給率は最も低い45.3%でした。また企業の労働者数においては、「500人以上の企業」では96.5%の支給率でしたが、「5~29人の企業」では62.3%という結果でした。 ボーナスが出ない主な理由は経営状態の悪化です。利益に応じて賞与は支給されるため、簡単に下げることができない基本給とは異なり、賞与で人件費が調整されてしまいます。たとえボーナスの支給がなくても違法ではありません。 また「年俸制」を採用している会社の場合、ボーナスに該当する金額を12分割し、月給に上乗せして支払っているケースもあります。
ボーナスの平均支給金額とは?
厚生労働省による「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」によると、支給事業所における1人の平均賞与額は39万7129円でした。 産業別にみてみると、最も高い金額だったのは「電気・ガス業」で74万5209円(支給率87.1%)、次点が情報通信業で70万8645円(支給率70.5%)でした。 一方、最も低い金額だったのは「飲食サービス業等」で5万9978円(支給率50.2%)、次点が「生活関連サービス等」18万6583円(支給率45.3%)という結果となっています。 「飲食サービス業等」に該当するレストランや「生活関連サービス等」に該当する理容室や美容室などは、新型コロナウイルスの影響で経営難になった影響を引き続き受けていることが推測されます。