思わずウルッときたドリスのいない「ドリス」、「ザ・ロウ」と「クレージュ」でミニマルについて考える 2025年春夏パリコレ日記Vol.2
村上:お母さん渾身のかぎ針編みのクロップド丈トップスとミニスカート、ありきたりなネルシャツの生地で作ったビッグリボン、同じくハギレをグルグル巻いたコルセットなど?DIY感が愛らしかったですね。
藪野:僕はその後、「レヴァリー バイ キャロライン フー(REVERIE BY CAROLINE HU)」へ。今回はミニショーでの発表です。コレクションは得意のシャーリングなどの手仕事を生かしたロマンチックなデザインに加え、ボーンやワイヤーを入れたり、枕のようなパーツを組み合わせたりして構築的シルエットを描いたドレスをラインアップ。コレクションピース自体に正直リアリティーはないのですが、継続する「アディダス(ADIDAS)」とのコラボスニーカーや新たな「ケスティファイ(CASETIFY)」とのスマホケースにも自身の美学を落とし込んでいて、それが可愛かったです。
20ルックもなくショーがあっさり終わったと思ったら、ラストのモデルがコンテンポラリーダンスのパフォーマンスをスタート。途中から客席に座っていた男性ダンサーも加わり、実際のショー時間よりも長く難解なパフォーマンスが繰り広げられて、頭の中は「一体、何を見せられているのか」と?マークでいっぱいになりました(笑)。その一部をお届けします。
「バルマン」はコレクションを通して香水をプロモーション
本日のフィナーレは、「バルマン(BALMAIN)」。こちらの記事にある通り、最近日本でも若い世代の購買意欲を刺激しているプレミアム・フレグランスをローンチしたブランドは、この香水“レ・エテルネル・ドゥ・バルマン“とメイクアップを大々的にプロモーションするコレクションを発表です。
ファーストルックは、 クリスタルを全面に敷き詰めて、 真っ赤なリップと真っ赤なネイルの女性を描いたドレス。その後も、新しい香水のボトルを模したクラッチバッグや、アイシャドウをつなげたようなベルト、香水のボトルの形状をシルエットに落とし込んだドレスなど、なかなかの商魂逞しさでした(笑)。