阿部巨人 日本一への道 「トリプルスリー男」加入でし烈さを増す外野手争い
巨人に待望の「5番打者」候補が現れた。 前パイレーツの27歳外野手トレイ・キャベッジと契約を結んだことが明らかになった。 【動画】巨人新助っ人の圧巻パワー キャベッジのバックスクリーン弾をチェック キャベッジはエンゼルス時代に若手のプロスペクトとして注目され、昨年メジャーデビュー。7月のパイレーツ戦で特大のメジャー初本塁打をマークした。2023年シーズンはマイナーの3Aで打率.306、30本塁打、89打点、32盗塁と「トリプルスリー」を達成したこともあり、複数の日本球団から注目されていた。 チームにとっては念願の補強ともいえる。 今年4季ぶりにリーグ優勝を果たしたチームも「5番打者」には悩まされた。シーズンを通して固定できなかったとあって、主砲の岡本和真を守る意味でも勝負強い打者の出現が待たれていた。 キャベッジは27歳とまだ若く伸びしろ十分。日本球界に順応できれば、左の大砲候補として大化けも期待される。 また助っ人加入となれば、し烈なポジション争いも繰り広げられそうだ。 今季の外野布陣は1番打者として復活した丸佳浩、また交流戦から存在感を示したエリエ・ヘルナンデスに加え、プロ初の満塁弾もマークした2年目の浅野翔吾、同じく2年目の萩尾匡也、高い身体能力を誇るオコエ瑠偉などがし烈なポジション争いをくり広げた。 ここにキャベッジが加わるとなれば、左翼を守ることが予想され、シーズン中は若手が守ることが多かった左翼も埋まることに。 チームにはほかにも55番を背負う秋広優人や佐々木俊輔など伸び盛りの若手も多い。 ただ巨人の伝統ともいえるし烈なポジション争いを勝ち抜いてこそ、真のレギュラーとして認められる。 エンゼルス時代は大谷翔平に憧れ、豪快なフルスイングも魅力とされる左の強打者加入で課題の打線強化を図れるか。日本一奪回を目指す来季の開幕オーダーは果たして?見どころ十分となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]