運動部に入れない、行事に参加できない、夏休みの思い出がない――。「贅沢」でも「可哀想」でもない“体験格差”の問題とは
「お金がないのに体験を求めるなんて贅沢だ」の声
学校の部活動でさえ、自由に選べないなんて胸が痛い話ですが、そうした報道がされるたび、ニュースサイトのコメント欄トップに来るのは、「お金がないのにやりたいなんて贅沢だ」「我慢を学ぶことも大切」「親に経済力がないなら仕方がない」「スポーツはお金がかかるものだ」といった声の数々。 体験格差の問題が報道されるようになって、反応として多いのは、残念ながら「子どもの選択肢が親の経済力によって決まるなんておかしい」という声ではなく、圧倒的に「お金がないのに体験を求めるなんて贅沢だ」という声なのです。 しかし、なにも海外旅行に行きたいといっているわけではなく、運動部に入りたい、地域の行事に参加したいというレベルなのに、贅沢だ、と一蹴されてしまうなんて、なんて貧しい社会なのか、と思わずにはられません。
ヒオカ