小学生の子ども同士のケンカ。知っておきたい4つの対処法
対処法3 お子さまの「心の安全基地」になる
原因は何であれ、友達とケンカしてしまって落ち込んでいたり、くやしかったりと、いろいろな葛藤(かっとう)を抱えているはず。そんな時だからこそ、「ここは安心できる場所だ」と感じられるよう、お子さまの気持ちや言葉を受け止めてあげてください。 特に、「自分の話をちゃんと聞いてもらえた」と感じられることで、人は大きな安心感を持つことができます。また、心の安全基地を確保することができれば、相手の気持ちを想像する余裕も出てきます。話すうちに、「もしかしてこんなふうに感じさせちゃったのかな」「あんなことはしないほうがよかった」など、自分自身で気付けることもあるはず。 ちょっとした言葉の行き違いや、調子に乗りすぎてしまって悪気なく相手を怒らせてしまったり、自分が傷つけられたり。そんな時にどう折り合いをつければいいのか考えること、対処することが、生きていくうえで大切な社会性を伸ばすことにつながっていきます。
対応法4 「これだけはやらない」ことを意識する
気持ちが落ち着き冷静さを取り戻すことができたら、当事者同士で解決に向けて行動できるように、背中を押してあげましょう。 その時に、保護者のかたの姿勢として「これだけはやらない」ことを決めておくといいですね。たとえば、「先回りして解決しようとする」「謝って丸く収めさせようとする」「悪者探しをする」「関係のない人を巻き込む」などはしないよう、気を付けたいものです。 わたし自身、息子が小学校高学年のころに仲良しの友達とケンカをして、「もうアイツと遊びたくない」と言い出したことがありました。 当時わたしの仕事が忙しく、放課後そのお子さんのお宅で遊ばせていただくことが多かったので、「あの子と遊んでくれないと(わたしが)困る」と、親の都合で仲直りさせようと考えてしまいました。ギリギリで思いとどまりましたが(笑)、もし強引に謝らせようとしていたら、子どもの信頼を失っていたはず。その後、すぐにまた仲良く遊ぶようになっていました。 子ども同士のケンカは大人が考えるほど長く引きずらず、次の日にはケロッとしていることも。まず数日は様子を見てあげてください。