42歳で乳がん発覚、悩み抜いて抗がん剤治療を選択したワケ。医師に「やっぱり怖い」と伝えると
ウィッグサロンでテンションが急上昇!
やると決まれば準備をスタート。入院中にアピアランス支援センターで教えてもらった情報をもとに、抗がん剤治療が始まるまでにウィッグ探しにいそしみました。 病院にあるパンフレットでは10万以上もする高額な人毛ウィッグばかりですが、人工毛でできた2~3万程度のお手頃なウィッグもあります。 医療用ウィッグは長期間・長時間の着用を想定して作られているので肌あたりがよく装着感も良いですが、あまりこだわらないならファッション用ウィッグを使っても問題ないとのこと。 個室でウィッグの相談ができるサロンもあり、訪れてみました。すると、医療用ウィッグサロンなのに、女子力満点なお部屋に案内されテンション急上昇! これから抗がん剤で脱毛するというのに、ショートヘアやロングヘアなど、いろんなウィッグを試着してウキウキしてしまいました。 がん友と一緒にウィッグサロンに行って似合うウィッグを選び合ったりもして、なんだか楽しいイベントでも始まるかのような気持ちになることもありました。
抗がん剤の同意書にまたもドギマギ
その後、いよいよ腫瘍内科で抗がん剤の具体的な打ち合わせをすることに。 執刀医の先生と変わるので、どんな先生かドキドキしていましたが、担当は若い女性の先生。アピアランス支援センターで言われた通り、抗がん剤を打っている最中にフラメンコの発表会に出たいので、できるだけそれに合わせたスケジュールでやりたいと伝えました。 この病院自体が患者のQOL(生活の質)を上げることに協力してくれる雰囲気で、先生も「目標があるのはいいことなので、できるだけ協力します!」と言ってくれました。 そして、そこで改めて最終的な同意書にサインをします。 抗がん剤を受けると決意したものの、改めて同意書を読み、リスクの多さにクラクラしました。考えうるリスクがすべて列挙されており、それのどれが自分に起こるのかは個人差があるので予想できません。 ですが、恐ろしい単語の羅列を見ると、すべての副作用が同じ勢いで襲い掛かってくるような気がしてまた怖くなってしまいました。 ビビリで怖がりのわたしは「先生、すごく怖いです。みんな大丈夫なんですかね?」と及び腰に。けれど先生は明るく「今は副作用に効く強力な薬もたくさんあります。抗がん剤の副作用に応じて、薬も処方しますので頑張りましょう!」と言ってくれ、やっと同意書にサインをしました。