坂東龍汰の芝居の巧さが際立つ…岡山天音の登場で波乱の予感…? ドラマ『ライオンの隠れ家』第2話考察
ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)が放送開始した。本作は、主演の柳楽優弥&坂東龍汰演じる兄弟の前に、謎の少年「ライオン」が現れたことで、2人の生活が一変していくことになる。家族愛や兄弟愛の変化を描く愛と絆の物語だ。今回は、第2話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】柳楽優弥がイケメン過ぎる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『ライオンの隠れ家』劇中カット一覧
自閉症スペクトラムの美路人(坂東龍汰)とライオンの生活は大丈夫か?
洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍汰)は、突然現れた“ライオン”と名乗る男の子(佐藤大空)との同居生活を開始する。しかし、自閉スペクトラム症をもち、決まった行動パターンから外れるとパニックを起こしてしまう美路人にとって、予期せぬ行動を繰り返す小さな子どもとの生活は穏やかではない。 普段は出掛ける前に鳴らすおりんを朝食の前に鳴らされてしまってふすまを破ったり、目玉焼きの食べ方を「変なの」と言われて気にしたり。繊細な美路人の心がやや心配になる。 そんななか、洸人は自分にライオンを託したと思われる人物に再びコンタクトを取る。すると、相手から「ソフトクリームの広場で鐘の鳴る頃に」とのメッセージが。その日は図書館、パン屋、公園へ行く日だったが、指定された場所を思い出した洸人は、ライオンを美路人に任せて現地へ向かう。 ライオンと2人きりにされて不安そうな美路人。ライオンもライオンで、図書館で読み聞かせをしている親子を寂しそうな表情で見つめていた。不安定な2人は、案の定、言い争いを繰り返す。幾度目かの衝突の末、美路人はゴーグルをつけて外からの情報を遮断してしまう。ライオンはそれでも美路人のあとについていたが、肌身離さず持っていたぬいぐるみをなくしたことに気が付き、バスに乗りそびれてしまった。
はぐれたライオンの居場所は?
美路人にライオンの面倒を見させるなんて無理だったのだと、きっと誰もが思ったことだろう。ところが、バスのなかでライオンがいなくなったことに気付いてパニックを起こした美路人の脳裏に、過去の出来事が過る。 それは大学生だった洸人に、置き去りにされた記憶だ。美路人とともにバスに乗っていた洸人は、同級生と遭遇する。洸人の手には自閉スペクトラムに関する本。進路について会話する同級生たちのなかで、洸人は小さくなっているように見えた。同級生たちは、地元を離れ、それぞれに学生生活を謳歌している。 でも、洸人は? やりたいことをやることも、行きたいところへ行くことも我慢して、美路人と生きてきた。それは決して当たり前のことであってはいけないのだ。 もちろん、洸人が美路人のことを邪魔に思っているということはないだろう。だが、自分はみんなのようには学生生活を送れていないことを改めて突きつけられた瞬間だったはずだ。現実から目を背けるように、洸人は1人でバスを降りた。 結局、洸人はメッセージの相手とは会うことができぬまま、美路人が保護された警察署へ向かうことに。どこまでライオンが一緒にいたのかを聞き出し、公園へ探しに行く。すると、ライオンのスマートフォンにSNSのスクリーンショットが送られてくる。それを見た美路人は、映っていたブランコの色番から場所を割り出した。