アルファベット3文字だらけのクルマ用語……意味わからん! とりあえずこれだけ知っとけばOKの13用語を解説
クルマにはあらゆる英単語が使われている
ここ数年の感覚で、「リテラシー」という言葉がいろんなメディアで使われるようになった印象があります。「リテラシー」というのは「識字率」という意味だそうで、要はその言語(や世界観など)の用法を理解しているかどうかを表す言葉だそうです。 【画像】「ガチャマン」や「TBA」などガソスタ定員なら知ってて当たり前な「ガソスタ業界用語」 この「リテラシー」は専門分野ほどその習得が試されます。たとえばこの「WEB CARTOP」の数多ある記事のなかにも、より専門的な内容を紹介している記事の場合は専門用語を使わないとスムースに解説できない、というものも少なくないでしょう。 そのなかでもやっかいなのが、「ABS」や「EGR」などのアルファベット3文字に略されている言葉です。 「トラクションコントロール」と単語そのままなら、分解してなんとなく意味は察せられますが、アルファベットになっていると、まずその該当する単語を探すことから始めないとならないので、見当を付けることも難しいことも多く、結局その意味を知識として持っていないと文章を読み解くことができないというのが実情ではないでしょうか。 ということで、ここではその自動車関係のアルファベット3文字の単語について、よく登場するものに注目して解説していきたいと思います。 昨今のクルマづくりは環境への配慮が最優先という傾向が感じられます。そのため、環境対応関係の技術は日進月歩で、いろんな技術が開発されているのに伴って、その名称も多く生み出されています。 カンタンなものから専門的なものまでかいつまんで説明してみましょう。
○Eco[エコ]
いまではエコエコと当たり前のように発していますが、もしかしたら意味を知らないで発している人はいないでしょうか? Ecoは「Ecology」の略で、本来は生態学という意味です。いまの用法では「環境に配慮すること」という感じでしょうか。
○EGR[イージーアール]
「Exhaust Gas Recirculation」の略で、「排気再循環」という意味です。 自動車の排気ガスは、そのまま排出すると環境に悪影響を及ぼす成分を多く含んでいます。そのため、触媒装置などを始めとする有害成分の排出を抑える仕組みが不可欠です。 EGRというのは、ザックリいうと排気の一部を吸気通路に送り込む機構です。排気を吸気に混ぜると不純物が多くなって不完全燃焼を起こしてしまいそうですが、実際は酸素濃度の関係で燃焼温度が抑えられる効果があるそうです。 燃焼温度が下げられれば、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の低減や部分負荷時の燃費抑制に効果があり、環境への貢献ができるとのこと。重量物の輸送が目的でエンジンの負荷が大きく、燃焼温度の高いトラックなどのディーゼルエンジンでは、とくにその効果が高いようです。