アルファベット3文字だらけのクルマ用語……意味わからん! とりあえずこれだけ知っとけばOKの13用語を解説
○AWD[エーダブルディー]
「All Wheel Drive」の略で、直訳では「全輪駆動」ですが、乗用車では4輪駆動の意味です。 その昔は「4×4(フォーバイフォー)」といわれた時期があり、そして「4WD」が一般的になりましたが、2000年代初頭ぐらいから国内ではスバルが「AWD」を用いるようになり、徐々にに切り替わっていったように感じます。 世界的には「AWD」が主流のようなので、国産メーカーもそちらに合わせる風潮になったということでしょうか。
○DCT[ディーシーティ]
「Dual Clutch Transmission」の略で、直訳ではふたつのクラッチをもつトランスミッションという意味です。 VWグループでは「DSG (Direkt Schalt Getriebe)」という名称を採用しています。実際はマニュアル方式のミッションを、ふたつのクラッチを使って自動で変速できるようにした機構のことです。 一般のA/Tミッションに比べ、トルクコンバーターを介さないので伝達効率に優れる点と、変速が素早くスムースに行えるのがメリットです。発進も自動クラッチ操作でおこなわれるため、信号での停止や渋滞などで頻繁に発進動作が必要になる日本の道路事情には向いていないとの見解もあり、国産車にはあまり採用例が多くありません。
○TCU[ティーシーユー]
「Telematics Control Unit」の略で、車両と外部の通信を受け持つユニットのこと。いまではナビゲーションシステムに表示するための交通情報の受信だけでなく、逆に車両の稼働状態や機器の故障、または緊急連絡の送信などをおこなう機能が備わっています。その通信を受け持っているのがTCUです。
○PCS[ピーシーエス]
「Pre Crash safety」の略で、衝突被害軽減ブレーキシステムのことです。 ミリ波レーダーやカメラなどのセンサーで車両前方(及び周囲)の状況を検知して、衝突の危険性が高まった際に自動でブレーキを作動させるシステムです。 2021年以降の製造車には搭載が義務づけられました。スバルの「アイサイト」が有名ですが、今は各メーカーが自動運転を支援するシステムとして、PCSの機能を中心に据えて性能と機能を発展させています。