北の富士勝昭さん「しのぶ会」八角理事長が弔辞「親方と同じように相撲人生全う」現役時代の師匠
大相撲の元横綱、NHK相撲解説者で11月に82歳で亡くなった、北の富士勝昭さんとの最後の別れに多くの関係者が駆けつけた。「北の富士さんをしのぶ会」が18日、都内の八角部屋で行われた。18年名古屋場所で撮影された、笑顔の遺影が掲げられた祭壇に、参列者が献花。弟子だった日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らが、弔辞を読み上げた。 【写真】「北の富士さんをしのぶ会」の祭壇 八角理事長は冒頭に「北の富士は私の師匠ですので、本日は親方と呼ばせていただきます」としたうえで、大関、横綱へと昇進したさいには「親方との間に築かれた絶対的な信頼関係がありました」と回顧した。現役を引退して八角部屋を創設したのちも、「精神的に支えていただくだけではなく、親方を通じてたくさんの方々にご縁をいただきました」と感謝した。 北の富士さんへの恩返しは「大相撲の伝統文化を守り、未来への伝承に全力を尽くし、親方と同じように相撲人生を全うすること」と表現。「親方、大相撲にかけた人生、本当にお疲れ様でした。どうか心安らかにお眠りください。そして天国から優しい笑顔で、これまで同様に力士たちを見守ってください」と、遺影に呼びかけた。 戒名は「徳粋院殿釈勝縁大居士(とくすいいんでんしゃくしょうえんだいこじ)」と付けられた。現役時代も、九重親方として千代の富士、北勝海の両横綱を育てた時代も、解説者として角界のご意見番だった時代も、多くの関係者、ファンに愛された。 相撲協会からは理事の他にも、所属していた高砂一門外からも大勢の親方衆、関取衆らが駆けつけた。相撲界の他にも、ともにプロレスラーの天龍源一郎、小橋建太らが駆けつけた。会場となった八角部屋の外にも、多くの相撲ファンが駆けつけていた。