佐々木朗希争奪戦は「入札競争」ではなく「採用活動」 ツインズのファルビー編成本部長も参戦意向
大リーグ公式サイトのツインズの担当記者が14日(日本時間15日)、同球団がロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の獲得競争に参加する可能性について報じた。 「25歳ルール」の対象者の佐々木獲得には国際ボーナスプールによる制限があるため、大金による「入札競争」ではなく「リクルートメント(採用活動)」になると指摘。ツインズのデレク・ファルビー編成本部長は「我々も関心を持っています。この建物のどこかの部屋で誰かが『関心がない』と言ったら、それは驚き。当然ながら、彼が何を求めているのか、次のステップについて理解したいと思っています」と話した。 ウィンターミーティングで佐々木の代理人ジョエル・ウルフ氏は、佐々木が大都市の注目を求めているわけではないと示唆している。つまりミネソタ・ツインズのようなチームにとってもチャンスがある。「日本からの移行でゆっくりと着地することを求めるなら、ミドルマーケットのチームの方が有益なのかもしれない。彼がこれまで経験してきたことや、メディアとの関係が必ずしも楽しいものではなかったことを考えるとね」とウルフ代理人。 ツインズは、近年の前向きな事例として前田健太投手(現タイガース)を挙げることができる。前田は20年にサイ・ヤング賞投票で2位となり、ミネソタでキャリアの中でも最高のシーズンの1つを過ごした。ちなみに資金的にはツインズは25年のボーナスプールが最も多い(755万5500ドル=約11億6400万円)8チームのうちの一つだ。だがファルビー編成本部長はお金が一番重要だとは考えていない。 「もしこれが金銭的な決定だけに基づくものであれば、彼やチームが取れるタイムラインや選択肢は異なっていたはず。佐々木は長期的に自分のメジャーリーグでのキャリアを成功させるための最適な環境を探しているのだと思います」と言う。「今後数週間の議論になる。私たちツインズの組織、価値観、文化をどう伝えればいいか。ツインズが彼にとって最適な選択肢である理由をどう伝えるかです」と思案している。