ハットトリックを達成したトルガイ・アルスラン(C)J.LEAGUE

【国内サッカー ニュース】31日、明治安田J1リーグ第29節、J2リーグ第29節、J3リーグ第26節の計18試合が行われた。

7試合が行われる予定だったJ1リーグは、ジュビロ磐田対横浜F・マリノスなど3試合が試合中止に。残りの4試合が開催された。 首位に立っていたFC町田ゼルビアは、監督交代を決断した浦和レッズと対戦。試合は立ち上がりから拮抗した展開で推移した中、37分に大久保智明のFKから関根貴大が右足で合わせて浦和が先制に成功する。それでも後半開始直後からメンバー交代を駆使して変化をつけてきた町田が反撃。49分にカウンターを発動したところからナ・サンホのクロスにオ・セフンが頭で合わせ、試合を振り出しに戻した。 その後、町田が数多くのチャンスを仕留め切れずにいると、87分に大畑歩夢のクロスをチアゴ・サンタナがヘディングシュートでゴールに決め、勝ち越しに成功した。このまま試合は終わるのか。そう思われたが、首位の町田が意地を見せる。後半アディショナルタイムにエリキが同点ゴールを奪取。国立競技場で開催された試合は2-2で互いに勝ち点1を持ち帰る結果となった。 町田が引き分けたことで首位浮上のチャンスが巡ってきたのはサンフレッチェ広島だ。ホームでFC東京との一戦に挑んだ広島は序盤から好機を演出。5分、サイドチェンジからチャンスメイクを図ると、ペナルティーエリア内でボールを拾ったトルガイ・アルスランがシュートブロックしようとしたDFの股を通して先制点を奪うことに成功した。 こうなると得点が必要なFC東京が前に出ようとするが、広島も隙のない守備を見せて対抗。32分には波状攻撃を仕掛けていく中、再びトルガイ・アルスランが決めてリードを広げた。これで勢いに乗った広島は、63分にもPKをトルガイ・アルスランが決めてハットトリック達成。3点のリードを手にすることになった。 ただ、ここからFC東京も反撃。オープンな展開となると、79分に小柏剛、後半アディショナルタイムにはオウンゴールで1点差まで迫った。だが、ここで試合は終了。広島が同一シーズンにおけるトップカテゴリーでのクラブ新記録となる7連勝を達成し、町田と勝ち点で並び、得失点差で上回る広島が首位に立った。 そのほか、東京ヴェルディは柏レイソルに競り勝ち連勝を記録。湘南ベルマーレはサガン鳥栖との残留争い直接対決を制し、18位との勝ち点差を「4」に広げている。 J2は徳島ヴォルティスと清水エスパルスの試合が台風の影響で中止となった中、他の6試合が開催された。横浜FCは3連勝と好調をキープしていたモンテディオ山形を相手に福森晃斗の決勝点で逆転勝利。試合が中止となった清水を抜いて首位に浮上した。また、4位のレノファ山口FCがファジアーノ岡山との上位対決に敗れて6位に転落。いわきに快勝したベガルタ仙台が4位、岡山が5位となっている。 J3は8試合が開催された。大宮アルディージャがY.S.C.C.横浜を相手に3点を奪って勝利して首位を堅持したほか、3位のアスルクラロ沼津と4位のカターレ富山の上位直接対決は富山が5-1で大勝して順位の入れ替えに成功。また、FC琉球と松本山雅FCが勝利してプレーオフ圏内となる6位のツエーゲン金沢との差を縮めている。 ■8月31日開催 結果 ・J1第29節： 町田 2-2 浦和 広島 3-2 FC東京 柏 2-3 東京V 磐田 中止 横浜FM 京都 中止 鹿島 C大阪 中止 G大阪 鳥栖 1-2 湘南 ・J2第29節： 水戸 3-1 愛媛 甲府 1-0 鹿児島 仙台 2-0 いわき 山形 1-2 横浜FC 山口 0-2 岡山 徳島 中止 清水 長崎 1-1 栃木 ・J3第26節： 福島 1-0 北九州 相模原 1-1 長野 琉球 3-1 鳥取 富山 5-1 沼津 大宮 3-0 YS横浜 岐阜 0-1 松本 今治 6-0 奈良 宮崎 3-2 八戸