半泥子ゆかりの品展示 津の三重県総文、千歳山荘和館のふすまなど
【津】三重県津市出身の実業家で芸術家として知られる川喜田半泥子(明治11―昭和38年)の旧宅復元に取り組む「半泥子と千歳山の文化遺産を継承する会」と津文化協会は21日、津市一身田上津部田の県総合文化センター第一ギャラリーで展覧会「半泥子のワンダーランド千歳山荘」を開いた。旧宅ゆかりの品や紹介パネル計約80点と、子どもらの絵画約90点を展示している。27日まで(25日は休館)。入場無料。 同会は半泥子が大正期に津市垂水の千歳山に構え、文化創造と交流の場として栄えた山荘をよみがえらせようと活動する。 旧宅和館で使われていた杉戸やふすまなどの建具や、茶わん「福禄寿」などを展示。今回は大正期の津の町と半泥子との関わりを当時の写真を交えて紹介。同会会員で三重大名誉教授の菅原洋一氏(72)は「半泥子が津に新しい文化を導くことに貢献したと多くの人に知ってもらい、千歳山を媒体に全国に津を発信していければ」と話した。 23日午前11時と午後2時の2回、今展に向け制作した紙芝居「はんでいしさんと千歳山」を上演する。24日午後1時半から、同センター小ホールで講演会があり、菅原氏と諸戸財団学芸員の諸戸公子さんが登壇する。事前申し込み不要(先着順)。