日産エクストレイルについて解説! VCターボエンジンと進化したプロパイロット搭載で話題のSUVとは
日産自慢のe-POWER搭載
パワーユニットはいまや日産の主要ユニットとなったハイブリッドシステムのe-POWERを全車に搭載しました。 e-POWERとはシリーズ式のハイブリッドシステムでエンジンが発電機を回すことで生まれる電力をバッテリーに充電し、バッテリーから送られる電力や、バッテリーがいっぱいのためエンジンから直接送られる電力を使いモーターを回しタイヤを動かす方式。 先代にもハイブリッド車が設定されていましたが、1モーター2クラッチ・パラレル方式でしたのでシステム自体が異なります。 現行モデルに搭載されたe-POWERは、国内車初となるVC(可変圧縮比)ターボを搭載したKR15DDT型1.5リッター直3エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドユニット。 モーターは現行モデルのために専用開発されたものでFF車にはフロント、4WD車にはフロントとリヤにそれぞれ搭載されます。 このモーターはノートに搭載されているものに比べて小型化を実現。また出力も向上し静粛性も高められました。
電動式4WD“e-4ORCE”を採用
先代、先々代に搭載されていた4WDシステムはオールモード4×4-iと呼ばれる電子制御トルクスプリット式。ただ、現行モデルは前後にモーターを配置する電動式に変更されました。 e-4ORCEと名付けられたこのシステムは運転状況(アクセル開度など)や、悪路での車両挙動をリアルタイムに制御し駆動力配分を制御。2つのモーターそれぞれは独立で制御できることで、駆動力を自由自在に配分できるのが特徴です。 このシステムによりドライバビリティが向上したのはもちろん、リヤモーターのトルクにより加速性能もアップしました。 現行モデルの4WD車はドライブモードが5モードを設定(FFは3モード)。FFに装備されている「スタンダード」「エコ」「スポーツ」に加えて、e-4ORCE搭載車には「スノー」と「オフロード」と4WD車の利点を活かすモードが設定されています。