カルチョにおけるC・ロナウドの巨大な存在感は、かつてのマラドーナにも匹敵する
50年以上トリノに暮らしてここまでの興奮は初めてだ。
どこのスタジアムでも、観衆の視線とスマホ・カメラを独り占め。CR7はイタリアでかつてのマラドーナにも匹敵する存在感を放つ。(C)Getty Images
最高の滑り出しではなかっただろう。それでも一挙手一投足が大きな注目を集め、巨大な存在感はかつてのマラドーナにも匹敵するほどだ。C・ロナウドの到来はイタリアに衝撃をもたらし、完全に社会現象と化している。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2018年10月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― クリスチアーノ・ロナウドがイタリアにもたらしているのは、ピッチ上の驚きだけではない。商業的なレベルでも、そして何と言っても社会的なレベルで、この国に与える衝撃は大きなものとなっている。 トリノの地に降り立ってから2か月ほどでここまで特別な存在となっているのは、人々の感情にダイレクトに訴えかける何かを持ったカンピオーネ(名手)だからだ。ユベントスのとりわけ古くからのサポーターたちは、これまで多くのワー
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