早稲田の老舗「メルシー」休業経て復活 愛され続ける町中華の「不変の味」
幼いころから通っているという早稲田大2年の中村宗太郎さん(20)は「故郷のようだ」とたとえる。この日は友人と来店し、いつも注文するというチャーハンを頰張った。「20年変わらない味。復活してくれて本当にうれしい」と喜びを口にした。
10月から従業員として働き始めた早稲田大4年の八重樫一生さん(24)は「変わらないおいしさを提供し続けることが早稲田の街にとって重要。みんなが〝帰ってこれる場所〟になってほしい」と願う。
物価高や後継者問題など、課題は少なくない。
「大変ではあるけど、一年でも長く店を続けていきたい」。小林さんの目は先を見据えていた。