スターバックス、2020年以来の減収-消費者が節約志向強める
(ブルームバーグ): 米スターバックスが発表した1-3月(第2四半期)決算は、2020年以来の減収となった。半額キャンペーンや新発売のラベンダー・ラテだけでは、節約志向を強める消費者を取り込むには不十分だった。株価は時間外取引で一時9.5%安となった。
成長の中核指標である既存店売上高が4%減少したことが響いた。アナリスト予想平均は1.5%増だった。スターバックスの業績には、例年より厳しかった1月の寒さに加え、世界的な消費者の慎重姿勢、中東の紛争の影響が反映されていると、レイチェル・ルジェーリ最高財務責任者(CFO)はインタビューで語った。
全般として1-3月期決算は、前経営陣が最初にまとめた高い期待に応えようと同社が苦戦していることを浮き彫りにしている。イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争に対する同社の姿勢を巡るボイコットや、6ドル(約950円)のラテを敬遠する顧客基盤への対応に取り組んでいる。ラクスマン・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)の下で、目標を少なくとも2回引き下げたが、今回の決算は投資家がより大きなリセットを求めている可能性を示している。
消費者の買い控えは広範囲に及んだ。1-3月期のスターバックス全体の取引件数は6%減少し、各地域でも低迷した。
1-3月期の純売上高は85億6000万ドルに減少。一部項目を除いた1株利益も68セントと、市場予想(80セント)を下回った。
原題:Starbucks Posts First Sales Drop Since 2020 Amid Pullback (1)、Starbucks Posts First Sales Drop Since 2020 Amid Pullback (2)、Starbucks Shares Sink as 2Q Comparable Sales Misses Estimate (1)(抜粋)
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Daniela Sirtori