西武・秋山に連続試合安打で並ばれた張本氏は絶賛も「あっぱれ!」は付けず
西武の秋山翔吾外野手(27)の連続試合ヒットが続いている。11日の日ハム戦では、第一、第二打席と四球を選んだが、4回、ショートの左の深い位置にゴロを流すと、捕球した中島がスローイングできない内野安打。連続試合安打を「30」に伸ばすと、7回には、センター前にヒット、8回にも、絶妙のバットコントロールでレフト前へと流した。猛打賞の固め打ちで、打率を.383までアップさせ、張本勲氏、福本豊氏、マートンら過去6人が持っていた「30」の記録に並んだ。 試合後、秋山は、「食らいついた。チーム貢献が第一。全打席四球で記録が途絶えてもいい」とチームの逆転負けに顔を曇らせた。それでも、自らの記録に並ばれた元祖安打製造機の張本氏は、この日、朝のニュース番組で「サンデーモーニング」で大絶賛。 「凄いね。軸がぶれない。足を上げて成功している打者は、過去に3人くらいしかいない。王さん、イチローくらい。その中でたいしたもの。(連続試合安打は)35、36試合は、できるんじゃないのか」 1979年の6月6日から7月30日まで広島時代の高橋慶彦氏が22歳で作った33試合の連続試合安打の日本記録まで残り3試合。順調に記録を伸ばせば、前半戦の最終戦となる15日の楽天戦で36年ぶりに大記録に並ぶが、張本氏は、新記録達成はオールスター後になることの懸念を口にした。 「オールスターが噛んでいるからね。そこでのコンディションが問題。運、不運がつくからね」 同番組は、「喝!」「あっぱれ!」と、張本氏が評価することが売りだが、秋山には、まだ「あっぱれ!」をつけなかった。おそらく、まだ新記録を達成していないための張本氏らしい自重だろう。 とはいえ、記録達成は保証したご意見番のコメント。秋山の追い風となるのか。