ガス代節約のために「流水麺」を使っていますが「乾麺」と比べてどのくらいの節約につながっているのでしょうか?
水でほぐすだけで食べられる麺は「流水麺」の商品名で見かけたことがあるかもしれません。ゆでる手間もガス代も省けるので、節約のために流水麺を使っている家庭もあるでしょう。 しかし、実際にどのくらい水道代やガス代を節約できるのでしょうか。本記事では、乾麺と流水麺を比較して、調理にかかる水道代とガス代を解説します。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
流水麺でどのくらい節約できる?
乾麺は熱湯で麺をゆでる必要がありますが、流水麺は流水で麺をほぐすだけで食べられます。麺をゆでる必要がない分、ガス代が節約できます。では、乾麺と流水麺の調理にかかる費用にはどのくらいの差があるのでしょうか。ここでは、水道代とガス代をそれぞれ計算していきます。 ■乾麺と流水麺にかかる水道代 東京都水道局より、水1リットルあたりの目安単価は0.24円とします。乾麺は100グラムに対してお湯約1リットルが推奨されています。乾麺をゆでて水洗いするために水を2リットル程度使用することを想定すると、乾麺の水道代は約0.48円となります。 流水麺は水でほぐすだけのため、1リットル程度使用すると想定すると、かかる水道代は約0.24円です。 ■乾麺にかかるガス代 乾麺はお湯を沸かす必要がありますが、ここではガスコンロを使うと仮定します。ガスコンロのガス代は、出力(キロワット)×3.6メガジュール/時間×時間÷ガスの発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)で求められます。 発熱量が45メガジュール/立方メートルの都市ガスを使用し、強火(2.97キロワット)で、沸騰とゆで時間も込みで15分使用すると想定してガス代を計算してみましょう。ガス料金は、東京ガス東京地区等一般契約料金B表の162円/立方メートル(24年8月検針分)とします。 ・2.97キロワット×3.6メガジュール/時間×0.25時間÷45メガジュール/立方メートル×162円/立方メートル=約10円 乾麺をゆでるのにかかるガス代は、約10円だと分かりました。 ■乾麺と流水麺の調理にかかる費用の合計 乾麺と流水麺の調理にかかる水道代、ガス代をまとめると表1のようになります。